見出し画像

書記の読書記録#1138『生物集団の数学 人口学、生態学、疫学へのアプローチ』(上下巻)

ホルスト・R. ティーメ(訳:齋藤 保久)『生物集団の数学 人口学、生態学、疫学へのアプローチ』(上下巻)のレビュー



レビュー

数理生物学の教科書の中ではかなり数学よりの記述であり,リーマン=スティルチェス積分をはじめ解析学の知識が要求される。逆に,解析学の延長として数理生物学を勉強する人向けとも言える。


もくじ

上巻

第1章 数理モデリングとは

第1部 個体群成長の基本モデル

第2章 出生・死亡・移出入

第3章 単一種個体群の無制約な成長

第4章 体サイズのvon Bertalanffy成長

第5章 単一種個体群の密度依存的な成長を記述する古典的なモデル

第6章 シグモイド成長

第7章 アリー効果

第8章 非自励の個体群成長

第9章 時間離散型の単一種個体群モデル

第10章 環境汚染を考慮した水生生物の個体群動態

第11章 基本ステージ構造での個体群成長

付録(数学的補遺)

付録A 常微分方程式

付録B 積分、積分方程式、凸解析


下巻

第2部 ステージ推移と人口学

第12章 ステージの推移

第13章 既知の流入を持つステージ別個体群動態

第14章 制約のない一定環境における人口学

第15章 斉一的な指数関数的成長の人口学的帰結

第16章 非線形人口学

第3部 ホスト-パラサイト個体群の成長:感染症の疫学

第17章 背景

第18章 単純化されたケルマック-マッケンドリックの感染症流行モデル

第19章 質量作用型の感染法則の一般化

第20章 感染性が一定でないケルマック-マッケンドリックの感染症流行モデル

第21章 「小児感染症」のSEIR(->S)型感染症流行モデル

第22章 感染症に対する年齢構造化モデルと最適ワクチン戦略

第23章 複数のグループまたは複数の人口集団における感染症


本記事のもくじはこちら:


学習に必要な本を買います。一覧→ https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/1XI8RCAQIKR94?ref_=wl_share