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書記が数学やるだけ#84 1階常微分方程式-2(1次の同次形,1階線形微分方程式)

続いて,同次形とその派生について扱っていく。


問題

この内容は院試に頻出。

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説明

同次形は,文字で置き換えることで変数分離形に持ち込める。

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この派生形での変数変換は,平行移動と関係がある。

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1階線形微分方程式について。

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解法

両辺をx^2で割ると,(y/x)のかたまりが見えてくる。これをzとおいて整理すると,変数分離形になる。

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まず平行移動により定数を無くす。これの分母分子をkで割ると(m/k)のかたまりが出て,後は先ほどと同様に解ける。

数学やるだけ解答#084_page-0002


数学やるだけ解答#084_page-0003


1階線形微分方程式について,e^(2x)をかけて整理するとうまいこと求められる。

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(4)では定数変化法を用いてみる。まず同次形における一般解を求め,任意定数を関数で置き換えてそれを求めることで,元の式の一般解が出せる。

1階線形微分方程式について,公式を忘れてしまったら,手間はかかるが確実な定数変化法を使うのも手。

数学やるだけ解答#084_page-0005


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