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書記の読書記録#988『コンビニ人間』

村田 沙耶香『コンビニ人間』のレビュー


レビュー

第155回芥川龍之介賞受賞作。

コンビニという小さな空間に過剰な人間模様を映すことで,普通とは何かという問いの自然な演出に成功した。主人公に共感させるような仕組みだけでも,著者の優れた技巧を感じることができる。ただ,主人公の病的要素にいくつか理由づけようとしている点が気になった,サイコパスを示唆する描写はどこまでが意図的なのか。


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