見出し画像

東洋医学の生薬まとめ #5 瀉下薬

下痢させたり,腸を潤滑にして大便を排出させる薬物である。


生薬リスト

攻下薬

強烈な瀉下作用を持つ。便秘のみでなく,実熱の清除にも用いられる。

大黄芒硝/番瀉葉/芦薈

大黄:瀉下薬の代表例。センノシドやレインなどが腸管を刺激することで瀉下作用にはたらく。実証でなければ用いない。また妊婦には投与しないのが原則。「調胃承気湯」「大黄牡丹皮湯」


潤下薬

油脂を多く含み,腸管と糞便を潤滑にして排便を促す。

麻子仁/郁李仁/蜂蜜

麻子仁:油脂成分により潤滑にはたらく。虚弱者にも用いることができる。「麻子仁丸」「潤腸湯」


峻下逐水薬

激しい下痢を誘発させて大量の水分を排出させる。

甘遂/大戟/芫花/牽牛子/商陸/続随子/烏桕根皮/巴豆

牽牛子:水湿邪を除き,気滞便秘の要薬である。アサガオの種子で,有毒。


本記事のもくじはこちら:



学習に必要な本を買います。一覧→ https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/1XI8RCAQIKR94?ref_=wl_share