「Just The Two Of Us」楽曲分析(書記が音楽やるだけ#38)
「Just The Two Of Us進行」とは,現代のJPOPにおいて頻用されているコード進行である。椎名林檎「丸の内サディスティック」に用いられたことから,別名「丸サ進行」とも。最近ではYOASOBI「夜に駆ける」が有名。
楽曲情報
作詞・作曲:ビル・ウィザース,ウィリアム・サルター,ラルフ・マクドナルド
歌唱:ビル・ウィザース
「Just the Two of Us」(邦題:『クリスタルの恋人たち』)は,グローヴァー・ワシントン・ジュニアが1980年に発表したアルバム『Winelight』に収録された楽曲で,彼の最大のヒット曲である。
全体構成
[F minor]イントロ→
(1番)ヴァース→コーラス→
(2番)ヴァース→コーラス→
間奏→
(3番)ヴァース→コーラス→
イントロ,ヴァース
コードは以下の繰り返しである。バラしてみると,短い間に部分的に調が変わっているとも解釈できる。メロディックマイナーで沈み,メジャーで浮いて,の行き来には結構な差があるように感じられる。
コーラス
コーラスになると,前半部分に「Ⅶm7」が差し込まれる,これはベースごと半音下降に用いられる。これでマイナーが落ち着く間が減り,より勢いを持ってメジャーへと浮遊することになる。
間奏
ここは長い半音下降により構成されている。構成は至ってシンプルで,「メジャーセブンス→ドミナントセブンス」を半音下降しながら繰り返すといったものである。
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