見出し画像

書記の読書記録#1242『弾性体と流体 (物理入門コース 8)』

恒藤 敏彦『弾性体と流体 (物理入門コース 8)』のレビュー


レビュー

振動・波動,完全流体,粘性流体,弾性体の基本事項がバランスよくまとまった入門書で,流体力学の初学者にはちょうど良い構成だろう。本書に必要な数学として,ベクトル解析とテンソルの初歩が挙げられる。


もくじ

物理入門コースについて
はじめに


1 連続体の力学


2 弦と膜の力学
2-1 張 力
2-2 弦の運動方程式
2-3 弦の振動――ダランベールの解
2-4 単色波,固有振動
2-5 運動量とエネルギーの流れ
2-6 反射,透過,減衰
2-7 膜の弾性エネルギー
2-8 2次元の波動


3 完全流体の運動
3-1 流体にはたらく力
3-2 流れの記述
3-3 連続の方程式
3-4 オイラーの法則
3-5 運動量の法則
3-6 エネルギー保存則
3-7 循環のある流れ
3-8 ケルヴィンの渦定理
3-9 渦のない流れ


4 縮まない完全流体の流れ
4-1 縮まない流体の渦なし流
4-2 流れの例
4-3 球のまわりの流れ
4-4 円柱のまわりの流れ――揚力
4-5 渦のある流れ
4-6 渦糸モデル
4-7 渦糸運動の例


5 流体の波動
5-1 音 波
5-2 音波のエネルギー
5-3 音波の一般的な取り扱い,固有振動
5-4 音波の放出
5-5 円板による放出
5-6 反射と屈折
5-7 流れの効果,ドップラー効果
5-8 水面の波:浅い場合
5-9 水面の波:深い場合
5-10 群速度


6 粘性流体の流れ
6-1 粘性力
6-2 ナヴィエ-ストークス方程式
6-3 定常流の簡単な例
6-4 球のまわりのおそい流れとストークス抵抗
6-5 平板の振動による流れ
6-6 渦度の拡散
6-7 渦の成長
6-8 相似則とレイノルズ数
6-9 境界層,乱れた流れ


7 弾性体
7-1 変 形
7-2 歪みテンソル
7-3 応力テンソル
7-4 フックの法則
7-5 ポアソン比とヤング率
7-6 弾性体のなかを伝わる波


さらに勉強するために
問題略解
索 引


本記事のもくじはこちら:


学習に必要な本を買います。一覧→ https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/1XI8RCAQIKR94?ref_=wl_share