書記が世界史やるだけ#77 フランス革命（国民公会，総裁政府）

問題

解説

(1)正しい：8月10日事件では，パリ民衆が蜂起しテュイルリー宮殿を占拠した。立法議会は，王権の停止を宣言して解散し，新たに国民公会を設置し，男性普通選挙の採用および新憲法の制定を決定した。

(2)正しい：国民公会は直ちに王政を廃止しルイ16世を処刑した，これにより第一共和政が始められた。国王処刑の報を受け，イギリス首相ピットの呼びかけにより第1回対仏大同盟を結び警戒を強めた。

(3)正しい：国民公会では，急進共和派である山岳派が勢力を増し，やがてジロンド派を追放した。山岳派は公安委員会を拠点に，最高価格令，封建地代の無償廃止，革命暦やメートル法の導入など，数々の改革を行なった。また，実施されるには至らなかった1793年憲法では，広範な基本的人権が認められていた。

(4)誤り：山岳派の指導者であるロベスピエールは，恐怖政治と呼ばれる独裁体制を敷いていた。しかし，テルミドール9日のクーデターにより失脚し，ロベスピエール派は処刑されていった。

(5)誤り：1795年8月，制限選挙制度，5人の総裁に行政権を委任すること等を定めた1795年憲法を制定し，総裁政府が発足した。しかし，王党派の反乱や，バフーフの陰謀など，政治は安定しなかった。

(6)正しい：イタリア遠征では，オーストリアに勝利し第1回対仏大同盟を崩壊させた。続くエジプト遠征では，イギリス提督ネルソンに敗北，ここでが第2回対仏大同盟結成された。これらの遠征を経て，将校ナポレオン=ボナパルトはブリュメール18日のクーデターを起こし，3人の統領からなる総統政府を発足した。ナポレオンは第一統領の地位に就き，革命の終了を宣言した。

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