書記が日本史やるだけ#19 弘仁・貞観文化-1
問題
解説
(1)誤り:平安京遷都から9世紀末頃までの文化を,嵯峨天皇と清和天皇の元号をとって弘仁・貞観文化という。特徴としては,晩期の唐の文化の影響が見られる。
(2)誤り:弘仁・貞観文化において,天台宗や真言宗といった密教が栄えた。天台宗は,遣唐使から帰国した最澄により開かれ,比叡山延暦寺を拠点とした。その後,弟子の円仁・円珍が密教として本格化させた。やがて両者は対立し,円仁は延暦寺によって山門派,円珍は園城寺によって寺門派と呼ばれた。
(3)正しい:真言宗は,同じく遣唐使から帰国した空海により開かれ,高野山金剛峯寺を拠点とした。のちに空海は,嵯峨天皇から平安京の教王護国寺を賜った。
(4)正しい:この時代の仏教の特徴として,日本土着の神祇信仰(神道)と仏教信仰(日本の仏教)が融合する神仏習合が見られた。例として,神道の八百万の神々は,実は様々な仏が化身として日本の地に現れた権現であるとする考えである本地垂迹説が挙げられる。
(5)誤り:弘仁・貞観文化の彫刻について,写真にある観心寺如意輪観音像が挙げられる。技術的な特徴としては,頭と体を1本の木から彫る一本造や,衣の皺を表現する翻波式が挙げられる。また,仏教絵画について曼荼羅が発達した。
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