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書記が物理やるだけ#348 オペアンプの周波数特性

オペアンプの周波数特性について確認していく。


問題

電験では1種から3種のどれでも問われることが多い。


説明

負帰還の性質については,以前に制御工学の分野で確認した:



負帰還には様々なメリットがあることから,電子回路では頻出である。


解答

負帰還は,出力が電圧か電流か,帰還が直流か並列かによって,大きく4つに分類できる。まず電圧直列帰還形では,入力インピーダンスは見かけ上高くなり,出力インピーダンスは見かけ上低くなる。


一方で電流並列帰還形では,入力インピーダンスは見かけ上低くなり,出力インピーダンスは見かけ上高くなる。


負帰還によって,利得が下がる代わりに帯域幅を広げることができる。


また,歪みやノイズを低減すること,ミラー効果を用いることで位相余裕が高くなることを示す。


最後に具体的な回路について計算する。電圧増幅度の計算にはオペアンプの性質を用いる。


この回路は低域では2次ローパスフィルターとして機能することを確認し,具体的な遮断周波数を満たすコンデンサを求めていく。


実装すると,確かに低域では2次ローパスフィルターとして機能していることがわかる。


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