マガジンのカバー画像

書記の読書記録まとめ

1,280
今までに読んだ本についてのレビュー。 ブクログ:https://booklog.jp/users/9512a62a15b04973
運営しているクリエイター

#読書記録

書記の読書記録#942『創薬研究のための相互作用解析パーフェクト〜低中分子・抗体創薬におけるスクリーニング戦略と実例、in silico解析、一歩進んだ分析技術まで (実験医学別冊)』

津本 浩平,前仲 勝実(編集)『創薬研究のための相互作用解析パーフェクト〜低中分子・抗体創薬におけるスクリーニング戦略と実例、in silico解析、一歩進んだ分析技術まで (実験医学別冊)』のレビュー レビュー創薬化学において中核をなす相互作用解析について幅広い手法をまとめた本。創薬を協働で進めるには必携だろう。一方で手法の原理を知るには各分野の専門書が必要。 もくじ第1章 創薬における相互作用解析のスタンダード I 低中分子創薬 1 低分子・中分子創薬における相互

書記の読書記録#941『続・わかりやすいパターン認識―教師なし学習入門―』

石井 健一郎,上田 修功『続・わかりやすいパターン認識―教師なし学習入門―』のレビュー レビューEMアルゴリズム,隠れマルコフモデル,ノンパラメトリックベイズモデル,ディリクレ過程混合モデルあたりの解説が優れている。 もくじ第1章 ベイズ統計学 第2章 事前確率と事後確率 第3章 ベイズ決定則 第4章 パラメータ推定 第5章 教師付き学習と教師なし学習 第6章 EMアルゴリズム 第7章 マルコフモデル 第8章 隠れマルコフモデル 第9章 混合分布のパラメータ推定 第10章

書記の読書記録#940『根拠からよくわかる 注射薬・輸液の配合変化 Ver.2〜基礎から学べる、配合変化を起こさないためのコツとポイント』

赤瀬 朋秀,中村 均『根拠からよくわかる 注射薬・輸液の配合変化 Ver.2〜基礎から学べる、配合変化を起こさないためのコツとポイント』のレビュー レビュー配合変化についての現場に即した解説書。 もくじ第1章 はじめに 第2章 配合変化概論 第3章 pH依存性配合変化 第4章 pH非依存性配合変化 第5章 医療機器との相互作用 第6章 配合変化を考察するためのDI 第7章 配合変化を回避するための手技やルート設計 第8章 臨床活動と配合変化 第9章 医療安全と配合変化 第

書記の読書記録#939『続々・わかりやすいパターン認識: 線形から非線形へ』

石井 健一郎,前田 英作『続々・わかりやすいパターン認識: 線形から非線形へ』のレビュー レビュー線形判別不可能な問題を解くための,さまざまな非線形化を扱った教科書。サポートベクターマシンのインパクトについては本書で初めて知った。 もくじ第1章 線形識別関数とパーセプトロン 1.1 パターン認識系 1.2 最近傍決定則 1.3 線形識別関数 1.4 パーセプトロン 1.5 パーセプトロンと寄与ベクトル 1.6 パーセプトロンの実験 1.7 マージンを有する線形識別関数 演

書記の読書記録#938『音声認識 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)』

篠田 浩一『音声認識 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)』のレビュー レビュー音声認識に必要な機械学習の要素を紹介した本。概略を知る分には使えないこともないか。 もくじ第1章 音声とは 第2章 音声分析 第3章 音声認識とは 第4章 隠れマルコフモデル 第5章 言語モデル 第6章 大語彙連続音声認識 第7章 耐雑音音声認識 第8章 話者適応と話者認識 第9章 深層学習 本記事のもくじはこちら:

書記の読書記録#937『世界標準MIT教科書 ストラング:線形代数とデータサイエンス』

ギルバート・ストラング(訳:松崎公紀)『世界標準MIT教科書 ストラング:線形代数とデータサイエンス』のレビュー レビュー線形代数の応用をはじめとして数多くの話題を詰め込んだ本ではあるが,教科書として使えるかは人によると思う。個人的には話題がとっちらかっていて扱いにくいと感じた。 もくじ第1章:線形代数の要点 1.1 行列Aの列ベクトルを用いた行列ベクトル積 Ax 1.2 行列-行列積 AB 1.3 4つの基本部分空間 1.4 消去と A = LU 1.5 直交行列と部分

書記の読書記録#936『わかりやすいパターン認識』

石井 健一郎,上田 修功,前田 英作,村瀬洋『わかりやすいパターン認識』のレビュー レビューある程度数学ができる人向け(『はじめてのパターン認識』が読めるくらい,PRMLほどではない)の,機械学習の理論の簡単な解説書。特に3章までのパーセプトロンの解説は,古典的ではあるが教育的には良いだろう。 もくじ第1章 パターン認識とは 第2章 学習と識別関数 第3章 誤差評価に基づく学習 第4章 識別部の設計 第5章 特徴の評価とベイズ誤り確率 第6章 特徴空間の変換 第7章 部分

書記の読書記録#935『レジデントのための これだけ輸液』

佐藤 弘明『レジデントのための これだけ輸液』のレビュー レビュー輸液について話そうとするとキリがないだろうが,本書では現場で見るような最重要事項に絞っている。レジデントのみならず医療従事者全員が知っておくべきレベルだろう。 もくじ第1章 輸液の学び方 輸液を学ぶための3ステップ 第2章 よく使用する輸液製剤 Case1 救急患者のライン確保 Case2 腎不全患者のライン確保 Case3 食事が摂れない場合 Case4 高ナトリウム血症 輸液に必要な器具の名称 投与速

書記の読書記録#934『微分・位相幾何 (理工系の基礎数学 新装版 10)』

和達 三樹『微分・位相幾何 (理工系の基礎数学 新装版 10)』のレビュー レビュー微分形式・多様体・ホモロジーなどの分野間を繋ぐのにちょうど良い教科書。演習問題の中には難しいものもあるが実用性が高い。 もくじ理工系数学の学び方  まえがき 1 基本的なことがら  1-1 集合と写像  1-2 線形空間  1-3 群  1-4 リー群とリー代数  1-5 ユークリッド空間  1-6 位相空間  第1章 演習問題 2 微分形式  2-1 2重積分の変数変換  2-2 外

書記の読書記録#933『統計的データ解析のための数値計算法入門 (統計ライブラリー)』

岩崎 学『統計的データ解析のための数値計算法入門 (統計ライブラリー)』のレビュー レビュー統計学に即した数値計算を取り上げた教科書で,極値計算,数値積分,モンテカルロシミュレーションを含む。数値計算の活用を学習しつつ,数理統計学の復習もできる。 もくじ第1章 序章  1.1 データ解析と数値計算  1.2 関数とその微分  1.3 関数の積分  1.4 確率の基礎  1.5 統計の基礎   第1部 数値計算技法 第2章 関数の展開と近似  2.1 無限大と無限小のオー

書記の読書記録#932『解析力学と微分形式 (現代数学への入門)』

深谷 賢治『解析力学と微分形式 (現代数学への入門)』のレビュー レビューハミルトン力学を微分形式により構成しようという教科書で,物理と数学のギャップを埋めるのに使える。微分形式は入門程度にとどまっているが,逆に入門書として使うことも可能。 もくじまえがき 第1章 ユークリッド空間上のハミルトン・ベクトル場  §1.1 ベクトル場と積分曲線  §1.2 1次元空間上の運動  §1.3 2次元空間上の運動  §1.4 変分原理 第2章 ベクトル場と微分形式    §2.1

書記の読書記録#931『戦争と平和』

トルストイ(訳:望月 哲男)『戦争と平和』のレビュー レビュー 文学と歴史の板挟みにあった人間がどう手探りしたか,を知る上では参考になる作品だと思う。当時のロシアの貴族社会,フランスとの距離感,ナポレオン戦争の詳細など。 本記事のもくじはこちら:

書記の読書記録#930『微分幾何 (応用数学基礎講座)』

細野 忍『微分幾何 (応用数学基礎講座)』のレビュー レビュー曲線曲面論→リーマン幾何学→微分多様体とステップアップしながら進行する教科書で,多様体を学習するモチベーションを確認できる。 もくじ1. 曲線・曲面の幾何学  1.1 ベクトルの内積と外積  1.2 平面および空間の曲線  1.3 空間の曲面 2. 曲面のリーマン幾何学  2.1 一般曲面  2.2 リーマン幾何学  2.3 テンソル場  2.4 接続と曲率  2.5 平行移動と測地線  2.6 ガウス・ボンネ

書記の読書記録#929『数学パズル大図鑑:名問・難問を解いて楽しむパズルの思考と歴史』(全2巻)

イワン・モスコビッチ(訳:東田 大志,櫻井 香織)『数学パズル大図鑑:名問・難問を解いて楽しむパズルの思考と歴史』(全2巻)のレビュー レビューパズル作家でもある著者の,古今東西のパズルとその簡単な解説,歴史的背景をまとめた図鑑。眺める分には面白いと思う。 もくじⅠ 古代から19世紀まで 1.思考の遊びと脳についての考察 2.始まり,ギリシャ数学,幾何学,アーメスのパズル 3.素数,魔方陣,女王ディドの問題 4.点,トポロジー,オイラーの7つの橋パズル 5.確率,ケーキ