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MH2コモンカードPauper評価
破壊されると困るから破壊不能にしたんだ
「……じゃねーんだわ」という突っ込みが、あちらこちらから聞こえてきましたが、話題の破壊不能を持つアーティファクト・土地サイクル10種を引っ提げてモダンホライゾン2(MH2)がやってきました。
【お知らせ】 『モダンホライゾン2』カードイメージギャラリーにて、全収録カードを公開いたしました。
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) June 2, 2021
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というわけで、今回もMH2のコモンカードをPauper目線で評価したいと思います。
ちなみに、今回の再録カードはアンコモン以上となっているので、コモン落ちのカードはなく、全て新規カードのみとなっています。
白
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アーティファクト・クリーチャー版の《ケイラメトラの恩恵》のようなカードですが、呪禁・破壊不能の効果が主になっています。
対象となる範囲が広く、《使徒の祝福》ではカバーできなかった土地やエンチャントまでこれで守ることが可能です。サイド後に、相手のエンチャント破壊からエンチャントを守りたいようなシチュエーションがあれば声がかかるかもしれません。
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白版《自然への回帰》ですが、3マナと重くなった代わりに1マナの補強があるため、メインから入れ易くなっています。
1マナで+1/+1カウンター1個は、コンバットトリックの性能としてギリギリのラインですが、置物破壊が刺さるメタゲームで、白いアグロデッキを使うなら候補になりそうです。
青
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出てくるトークンが1/1飛行と高性能、かつ、自身もアーティファクトのため親和(アーティファクト)と相性が良く、《金属ガエル》や《物読み》に繋げることで優位が加速します。
また、《熟考漂い》といった想起クリーチャーも、本来のマナ総量よりも軽く唱えられるものが多いので、それらと組み合わせてみても面白そうです。
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コントロールデッキの壁として優秀な1枚。ドローまで含めたマナ総量は《海門の神官》と同じなので、サイズとドローの質で劣るものの、分割払い可能、かつ、2マナは構えたマナを充てられるため、マナ効率が段違いです。
なによりインスタント・ソーサリーを参照するカードとの相性が良く、《うねる曲線》をフィニッシャーにしたコントロールのアグロ対策として可能性がありそうです。
黒
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プレインズウォーカーの存在しないPauperでは、ディスカードでも打てるようになった《骨の粉砕》ですが、墓地に置いておきたいカードを墓地に置けたり、1マナでマッドネスを誘発させられるなどシナジーをより多く持つことができています。
《拷問生活》のような、2枚以上は腐るカードを重ね引くリスクを多少は軽減させられるので、生け贄・墓地利用・マッドネスを活用するデッキで採用されそうです。
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黒のマッドネス持ちのクリーチャーではマッドネス・コストが最軽量です。本体の性能も、飛行かつ速攻とアグレッシブで、シナジー重視のデッキが陥りがちな速度不足を補ってくれます。
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基本性能は《ツカタンのサリッド》ですが、出てくるトークンの数がパワー依存になっています。これにより《超常的耐久力》のようなコンバットトリックとの相性が非常に良いです。
《名も無き転置》のような、パワー+、タフネス-の除去を撃って盤面のクロックを広げたりと、トリッキーな使い方もできるので、生け贄シナジーが中心のデッキはもちろん、単純なアグロデッキでも採用したい性能です。
赤
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3マナでカードを得るストームというと《墓の刈り取り》に近そうですが、「墓地にあるクリーチャー・カードの枚数」という上限がある刈り取りと比べ、こちらは実質無制限と言えます。
欠点としては、大量ストームを決めても捲ったカードを使えるのが次のターンになってしまうため、瞬殺コンボとしての決定力としては使えないことですが、ストームという能力の前科がありまくりなため、危険なカードです。
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コモンでは珍しいミッドレンジ向きの中型クリーチャー。ETB能力はありませんが、盤面に継続して1~2点を飛ばせる能力は希少で、特にティムと違い出したターンから機能するのが強力です。
採用するならアーティファクト・土地を採用するなどして、終盤に不要な土地で2点を飛ばせるようにすると良さそうです。
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よくあるクリーチャー限定の1マナ2点で条件付きでダメージが上昇するタイプの火力ですが、その条件が昂揚とやや難しい代わりに、ダメージが6点と大幅に上昇するのが魅力的です。
採用するなら、アーティファクト・クリーチャーやアーティファクト・土地、《炎の印章》など、昂揚の達成をサポートするカードと併用したいところです。
緑
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ストリクスヘイヴンに先行収録されていたため、既にレガシーなどでも若干の採用実績があります。
《定業》などと異なり、手札に加えるカードを選ぶことはできませんが、序盤に土地が欲しい場面で確実に土地を、呪文を引きたい時は確実に呪文を引けるのは、青以外の色のドロー操作として、これ以上ない性能です。
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補強によりコンバットトリックとして悪くない性能を持ちつつ、4/4/4トランプルと十分なスタッツを持っています。
アグロなデッキで活用を使えるまでマナを伸ばすことは難しいでしょうが、それを抜きにしても柔軟性の高い中型クリーチャーです。
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Pauperで《巣穴からの総出》が禁止されているということを鑑みれば、このカードの危険性は明らかです。
当時と違い《フェアリーの大群》も禁止されているので、無限コンボも成立しづらくなっていますが、ストームデッキが強力なフィニッシャーを手に入れてしまったことには警戒する必要がありそうです。
多色
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本線は《荊景学院の使い魔》のように打点を備えたマナ加速要員といった使い方になるでしょう。
クロックとしては2/2/2で及第点といったところですが、自身の色と合った2色を軽減できるため、赤緑のデッキで使えば全ての呪文のコストを軽減するに等しいです。
また、《ゴブリンの電術師》のようにストームコンボの加速要員としての使用も考えられ、どうせフィニッシャーで緑のカードを触るなら、ついでに採用して8枚体制にするというのは自然に見えます。
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手掛かりの起動にコストがかかるため少し効率は劣るものの、2ドローのついた飛行クリーチャーということで、《熟考漂い》に近い性能を持っています。
マルチカラーのため想起コストが2マナと軽く、アーティファクトを2つ展開できるので、親和(アーティファクト)などシナジーのあるデッキであれば、こちらのほうがマッチしている可能性もあります。
単純に色が合っていて、既に《熟考漂い》を4枚採用しているといったデッキであれば、追加の《熟考漂い》として採用して良いでしょう。
アーティファクト
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任意の色マナを出せる2マナのマナクリーチャーは緑にしか許されていなかったため、緑を触らない多色のデッキでマナクリーチャーを採用するなら候補になります。
タフネスが2あるため全体除去に強く、これ自身が色マナを要求しないなど、かなりスペックが高めのマナクリーチャーです。
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なぜ刷られたか分からない《マイアの処罰者》の上位互換。
その《マイアの処罰者》ですら親和デッキでは4枚積むのが当たり前、むしろ「こんなんなんぼあってもいいですからね」というくらいの性能なので、ミラディンの傷跡ブロック以来のPauper親和の大幅強化になりそうです。
さすがに《マイアの処罰者》と併せて8枚も積むと加速要員が《金属ガエル》だけでは展開に支障がでかねないので、《羽ばたき飛行機械》や《チス=ゴリアの歯》といった0マナのアーティファクトや、《歯車工の組細工》のような1枚からアーティファクトを複数展開できるカードを採用したいです。
土地
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サイクルの中ではアーティファクトシナジーを利用したボロス統治者で採用される可能性があります。
序盤の金属術の達成に貢献しますし、トロンへの耐性を兼ねて《浄化の野火》を利用したマナ加速を取り入れられるかもしれません。
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Pauperの親和で採用するなら、青赤の組み合わせであるコレになると思います。
「アグロなデッキである親和でタップインの土地はどうなんだ」という疑問もありますが、2ターン目に確実に2マナが欲しい以外は比較的マナの融通が利くデッキという印象なので問題ないでしょう。
多色土地を採用し、さらに色マナを要求する呪文を減らすことで、《彩色の星》や《予言のプリズム》といったマナフィルターの採用を減らし、より密度の高い構成を組むことができるようになるかもしれません。
陰キャを陽キャにがコンセプト
MH2のコンセプトとして「モダンでマイナーなアーキタイプに強化を与える」というのがあるらしいですが、多く強化を貰っているマッドネス・親和・ストームだと、Pauperで陰キャなのはマッドネスくらいで、親和はバリバリの陽キャですし、ストームにいたっては刑務所にぶち込まれていた完全にやべー奴です。今後、ストームがまたやらかして刑務所に逆戻りしないか心配でなりません。
ここで紹介した以外のカードも全体的にカードパワーが高く、興味深いカードが多いので、みなさんも新しい環境に向け色々なカードを試してみてはいかがでしょうか。