![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60950571/rectangle_large_type_2_cfebf90ca0ae9899dc196b869be67c67.jpg?width=800)
MIDコモンカードPauper評価
せめてブロックができればなぁ
Pauper禁止改定の発表から僅か数日ですが、イニストラード:真夜中の狩りの全カードが公開されましたので、コモンカードの雑感をば。
最初は2/2のゾンビ・トークンがぽこじゃか出てくるため、「カードパワー高めでは?」とも思っていましたが、どうやらWotCの評価的に腐乱付きゾンビの価値は灯争大戦の動員1と同じか、やや弱い程度らしく、それの評価が構築でも正しいとすると全体的に目を見張るようなカードはなさそうな印象です。
【お知らせ】『イニストラード:真夜中の狩り』カードイメージギャラリーにて、メインセットに収録される全カードを公開いたしました。
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) September 10, 2021
通常版:https://t.co/ZQ2lEdczRq
特別版:https://t.co/6GqkO5tB1S#mtgjp #MTGMidnight pic.twitter.com/gwFgzG66Ha
白
同じく《解呪》内蔵のクリーチャーである《クァーサルの群れ群れ魔道士》と比較して本体の性能ではやや劣るものの、単色であることを考慮すれば十分。
瞬速によってタップアウトの隙をついたりタフネス3と相打ちにするブロッカーになったりと器用に使えそうです。
戦場に出してから起動まで3マナかかるため、親和相手の対策としては不十分ですが、《眷者の装飾品》のようなアーティファクトには劇的に刺さるのでメインから無理なく採用できる点も含めて優秀なクリーチャーです。
英雄的の誘発に特化したかのような強化呪文。
STXの《導きの声》と似たような効率ですが、こちらは警戒も付くし裏のコストも1マナなので、より英雄的の誘発のために使い易くなっています。
ささやかではあるものの降霊で確実にアドバンテージが取れますし、ルーターで捨てて1/1飛行を出すという動きも悪くないので色々と活用の方法がありそう。
降霊でクリーチャーが出ること自体が、他の《魂の管理人》能力持ちの誘発に寄与するので、同系統のクリーチャーで固めるほど強くなりそうです。
AFRの《古代の伝承の僧侶》から連続でETB能力でドローができる白クリーチャーが出たのは驚きました。
もっともこちらは攻撃するクリーチャーが欲しいのでミッドレンジよりはアグロ寄り、《急報》から3ターン目に2アクションしつつ出せると強力そうです。
青
墓地が増えるので《選択》よりは強そう。
ETB能力が単に1ドローであれば取るに足りないクリーチャーですが、《巧みな軍略》となると話は変わってきそう。
青なので使う既存のデッキがあるかというと微妙ですが、単純なスペックはKHMの《サルーフの群友》に近いものを感じます。
黒
ゾンビ特化の《死者再生》としては《グール呼びの詠唱》が存在しますが、回収する枚数か盤面強化かと方向性がだいぶ違います。
個人的には回収したいカードが2枚も墓地にないという状況がままあるので採用するならこちらかなという気がします。
(FBで採取的に戻せる枚数は揃いますし。)
アグロデッキで使う1マナのサクリ台としては《屍肉喰らい》がまず候補に挙がりますが、こちらも方向性が違って面白そうです。
起動の3マナが重いし、カードを引きたいなら《村の儀式》でいいじゃんというのはありますが、試してみたい。
(裏が飛んでないのが残念すぎます。)
悪くないスタッツのゾンビに直接ライフを狙える能力が付いているので、盤面にゾンビを並べて《宝石の手の汚染者》や《腐敗を導く者》で削っていくプランのゾンビデッキにはマッチしてそうです。
赤
リミテッドでアンコモンに格上げされた《熱錬金術師》の代役のようですが、性能としては《窯の悪鬼》の亜種です。
《ティムールの激闘》を絡めるコンボデッキでは《窯の悪鬼》に軍配が上がりますが、こちらは相手のパワー2を越えられるので戦闘が断然やり易く、果敢のようなデッキでは相手のブロッカーを殆ど排除しないといけない《窯の悪鬼》より運用が楽そうです。
《削剥》のほうが機能する状況が多そうではありますが、アーティファクト破壊としても《溶解》相当と軽く、トドメには本体に入れられるということで、よりアグロ適性が高くなっています。
当分の間はメインから《溶解》が欲しくなるような極端なメタゲームにはなりそうにないですが、そうなった際には一部のデッキで候補になりそう。
緑
マナレシオが1のトークン生成がコモンは珍しく、居住との組み合わせが強力そうです。
アーティファクト
サイズが《マイアの処罰者》相当ですし、親和は序盤に親和のカウントが出せると嬉しくて終盤はマナが余りがちということを考えると適性がありそうにも見えます。
《甲殻の鍛冶工》よりはこっちかなという印象。
(《甲殻の鍛冶工》をいれた親和はほどんどないですが。)
イニストラードで一番強いのは人間だった……?
通常セットということで、目を見張るような強力なカードや新機軸を打ち出せるようなカードもありませんでしたが、白に関してはクリーチャーを中心になかなかの強化っぷりです。
まぁ最近は他のセットでもかなり白のクリチャーは強化されているように見えるのに未だに白単アグロのようなデッキがメタゲームに浮上してこないのは何でだろうなぁ……という気もしますが。
しかし、今回の追加がブレイクスルーになるかもしれないですし、特に《捜索隊の隊長》は白の特権であるトークン生成+《護衛の誓約》のプランに絡める素材でもあるので期待したいところです。
一方で、期待していた調査関連には収穫が全くと言ってよいほどなく、緑版《スレイベンの検査官》を希望していた自分としては残念なセットでした。
(さすがにこれは強欲すぎたかもしれません。)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?