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空から降り注ぐもの-すずころ日和 帽子-


今朝。
子どもを見送るために、バタバタと家を出た。

外を歩く時は、ウィンドブレーカーに帽子。

これがわたしの定番。
すずの散歩の時もこのスタイル。

急いで出たので、はたと帽子を忘れたことに気づいた。200メートルほどの見送り。
ま、仕方ない。
土曜日の朝早く。すっぴんでも近所の人は気にしないか気づかないだろう。

子どもに行ってらっしゃい、をして来た道を戻る。すると10mほど前を歩く人がいた。
手にはゴミ袋。
そう、今日はゴミ回収の日。しかもわたしの地区は一番に来る。回収8時ピッタリになるまで、回収車が時間待ちしていることも。

見送るときに持って出られなかったので、わたしも早くださないと。
足早になると、ふと前の女性が止まった。

頭を片手で押さえる。
押さえたまま上を見る。

わたしも離れたまま上を見る。
ん?何もいないけれど…でも

「あー!!もう、最悪!!」
頭を押さえた片手を見ながら、彼女の声が朝の澄んだ空気に響いた。

踵を返す。
彼女は足早に歩いて来た。

「鳥ですか?」

ほぼ目の前にきた彼女はわたしに気づかないほどだったようで、びっくりしたように顔を上げた。

「あ、おはようございます。もう、そうなんですよ!最悪!」

「ウンがつきましたね」
とは、とても言えなかった。

彼女は怒りのオーラを出しながら家に戻って行った。
わたしの上にもある電線。彼女のいた位置にきても、全く鳥の姿は相変わらず見えない。

さらに上空から?なのか。
電線、周囲に鳥の気配はまるで無い。
澄んだ空を見上げる。何もいない。

しかし。
確実に彼女の頭には降って来た現実。

帰りはとりあえず、電線の下は避けて歩いた。
そして家に戻って、ゴミ袋を出しに行く。

ウィンドブレーカーに帽子。
定番スタイル。

紫外線避け。すっぴん隠し。
急な雨への対応。

それだけでは無いよ。空から降ってくるのは。

帽子は大事。
はい、外を歩く時の教訓を彼女から学ぶ。

いや、ほんと。
運がつきましたね。

なんて、あんなときに実際に言えるわけなんてない。もし、言ってたら私はご近所の先輩である彼女にケンカを売ることにしかならない。
そのくらいはさすがに空気で分かる。

これは、自分が自分に言う言葉なのだと知る。

運があるなら、当たらない。

ということで、ちょっとのタイミングで免れた私は運がある。

ウン、運。

さて、愛媛FCがまさかのアディショナルタイム(ロスタイム)で一点入れられて勝ち試合が、同点引き分け試合になった。
うわぁぁぁ(T ^ T)

もう、すずさん。
いらんウン◯を出しに行こうか!歩くよ、歩く!!
え、帽子?

もちろん、かぶるよ!


ではでは、また。
今日もお寄りいただきand最後までお付き合いありがとうございました!


皐月

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