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「すずこま」の課題②生産量が少ない

「すずこま」は農研機構東北農業研究センターが2011年に発表したトマトで、クッキングトマトの中では歴史がまだ浅く、どれだけ生産されているかの統計は見つかりません。それでも身近なスーパーや産直で見かけることがないということは、生産・流通量が少ないという現実を表しているのではないでしょうか。

私が住んでいる岩手県釜石市では、昨年の栽培農家は確か4件と聞きました。釜石は人口減少や高齢化の一途で、もともとの農家件数が少ない上に農業従事者の減少が進んできています。また、県内内陸部と比べて一区画の農地も広くなく、山間部を中心に点在しているのが特徴です。

そのためイチ農家が大量生産することは難しく、これまで釜石で集荷された「すずこま」は市内の学校給食用に使用されていると聞きました。その他には、料理教室の食材としてや、特産品開発のジェラートに使用したり、栽培者個人でトマトジュースに加工した方もいらっしゃいます。

岩手県内では奥州市の上小田代(かみこだしろ)で「すずこま」の栽培や加工販売に力を入れています。雫石町でも生産農家さんがいらっしゃるようです。

「すずこま」を開発した農研機構東北農業研究センターは盛岡市にあるため、他県から比べると身近な品種です。生みの県ということでもっと盛り上がってもよいと思います。

2023年10月の朝日新聞デジタルに、「なぜか、はやらない」と身も蓋もないすずこまと釜石の現状が載っています。しかし、その陰で普及に努力している方たちもいて、魅力に取り憑かれてしまった私もその一員になれたらいいなぁと思っているところです。

生産量を増やすにはどうしたらよいか

生産量を増やしたい目的は、おいしい「すずこま」を消費者が手に取りやすくするためです。

生産者=農家とは限りません。食べてみたいと思う人が自ら育てる自家生産も有りだと思います。

家庭菜園はもちろんのこと、畑がなくたってOKです。日の当たる軒下やベランダでプランター栽培の方法もあります。うまく育てば、一株から1kg以上は収穫できますので、いろいろな料理に利用できます。

というわけで、今年私は露地で40~50株の他に、プランターで2株の栽培に挑戦します。

何もかも初心者の私が育てられたら、誰でも育てられるという証明にもなります。失敗したらそれはその時。学んで次に生かしましょう。

誰かの栽培の参考にして頂ければ幸いです。

次回は別の課題を。読んでいただきありがとうございます。


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