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土に思いを馳せる

藤井一至「大地の五億年」を読みました。

私が選んだポイントは以下の3点。


①農業は自然破壊か
→収穫物は食卓へ並ぶ。ヒトの排泄物を農地に戻さない限りは、畑の土はカルシウムやカリウムを失い続け、酸性化する。


②土壌を過度に耕すことをやめる
→環境保全には、耕起を最小限に抑え、化学肥料、農薬による環境負荷を最小限にしよう。

③土は決して楽園ではない
→必死に栄養分を求め、植物、動物、人間の試行錯誤の歴史の末に今がある。酸性土壌にしなやかに対応するアジサイのように、私たち人間もうまく付き合いたいものだ。

私の感想

上記①について
土壌の酸性化について考える機会になりました。私が庭で育てる、バラ、ジャガイモたちも花や枝を切り取り、イモを収穫します。
我が家では、生ゴミから作った「漬物」を土に埋めて、肥料にしていますが、収穫を続ければ、土は弱っていくのは、素人でも分かることです。なるほど。

上記②について
私は我が家の庭で、畝を作るのにクワで耕すことが、「ザ農業」って感じがして、悦に入っていたところでした。そのこと自体は土にとっては良いことじゃあない。
家を買って一年目、バラも、スイカも意外によく育ったのは、雑草が生えていて、土壌が手付かずだったからなんだなあ、と納得。

上記③について
地球の長い土の歴史を本書で知ることになりました。栄養を求めて、食べ尽くしたり、化学肥料や農薬で荒らしたり。そんな中で、キノコや豆類が土壌を良くしたり。木の伐採もありました。
身近な土から壮大な地球に想いを馳せる機会になり面白かったです。

ありがとうございました。

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