見出し画像

同棲で家事の分担はしない



彼女さまと同棲を始めるにあたり、家事の分担はしないということで合意をした。よく同棲というと、ゴミ捨て当番を決めたり、トイレ掃除はあなた、洗濯は私、みたいな分担をするイメージがあるけれど、割と直感的にそれはやりたくないなぁ…と思っていたのだ。

だから我が家では家事の分担は一切ない。
気になった人が気になったところをやる。

まずそれぞれが好きに生活して、それぞれのペースで家事を行えば、なんとかなるのではないかーという思いだった。

もちろんお付き合いしているどちらかが極端に怠惰だった場合、全てを怠惰ではない方がやることになってしまい、負担が偏ってしまうけれど、僕たちはそうではない自負がお互いにあったので、じゃあわざわざ分担して責任を押し付け合うようなことはしなくても、やっていけるのではないかという話になった。


同棲を始めて1年弱が経つが、この作戦は概ねうまく行っている。うまく行っているというか、喧嘩にならずに成立しているので、それを僕はうまく行っていると呼んでいる。



実際のところ、家事の物量の比率はどうなっているかというと、僕が8割くらいで、彼女さまが2割くらいといった塩梅だ。
…やっぱりうまく行ってないのかもしれない。


家事の分担をしない場合、何が起こるかというと、家事の放置について我慢ができない方が率先して家事を行うようになる。
例えばトイレ掃除で言うならば、1週間に1度掃除をしないと気が済まない人と、1ヶ月に1度掃除をすれば十分と言う人が家事分担をせずに生活をすると、1ヶ月に1度掃除したい人が延々と掃除を担当し続けることになる。

それがあらゆる箇所において発生すると、僕のようなことになる。つまりは「結局は全部我慢ならない人がやることになる」である。

僕の場合は潔癖とは程遠い怠惰な性格だけれど、キッチンの流しにコップが1個でもあれば先に洗っておきたい性格だ。食事の後のお皿などはそれどころではなく、夕食が終わったらそのまま洗い物に入りたくなるくらいに水回りの食器放置が苦痛だ。彼女さまも何も怠惰なわけではなく、僕より寛大なだけだ。片方が寛大で、もう片方が許容できない場合、許容できない方が家事を担当するのは当たり前のことだ。当たり前で、そして仕方がない。



さて、家事が僕の方に80%偏っている現状をどうみるかである。
不思議と「おればっかり家事をしているよ、もう少しやってよ」と言う気持ちは全く湧いてこない。そもそも僕はそんなことを考えていない。ただ自分の居住空間が満足のいく形になるように、自分の意思で整えているだけだ。


お互いに押し付けたり、「今週そっちが担当じゃん」みたいな形で責任を追及することがとにかく一番やりたくないことなので、だからこそ今は割と満足していて、これでいいじゃんと思える。

たまに家事をしてくれて、ありがとう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?