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Amazonで1.5万で買ったコンデジで旅行だって行けちゃう
結局何がしたかったかといえば、旅行にカメラを持っていきたかったのだと気づいた。レンズキャップもレンズフィルターも、ストラップも保護フィルムも貼っていないカメラを乱暴にポケットに突っ込んで出かければ、例えそれが近所の公園だろうが、コンビニへのいつもの道だろうが旅になるんだと思う。
今回はいつも使い倒しているオールドコンデジをポッケに入れて山形県白川湖の沈没林を見るために新幹線に飛び乗った。
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新没林はツアーで用意されているカヌーで近づくことができる。並べられているのが今回操縦するカヌーだ。カヌー乗り場のあたりは開けていて手始めに練習できるようになっているが、その先は入り組んでいてよく見えない。練習が済んだらどんどん奥地へ入っていくのだろう。ワクワクする。
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カヌーはよく見ると一人乗りのものから複数用があって、家族はみんなで乗れるようになっているみたいだ。一人の方が小回りは効くのだろうが、前に進む力は一人と二人だとどうなんだろう。やはり二人でグイグイ漕いだ方が効率的に進むんだろうか。でも人が余計に乗るぶん前に進まなくなるような気もするし、しかし水中なんだから重くなったところで前に進む力にさほど影響はないのか…?などと色々なことを思った。
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ほどなくしてサップの方々がスイスイと漕いできた。よくあんなに不安定なものの上に立ち続けることができるなと感心する。どうせなら一人くらい落ちるのを見てみたいと悪いことを考えてしまったが、みんな器用にオール(?)を操作して目の前を通り過ぎて行ってしまった。カヌーなら途中で休憩がてらカメラを出す余裕もあるだろうが、サップだと手も空かないだろうしいよいよ写真撮影は難しいだろうなと思った。
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いよいよ自分の番が回ってきて、カヌーに乗り込んで沈没林の間を縫うように進みながら山形の大自然を堪能した。5月の新緑に包まれるようにして湖の上を進んでいくのはすごく貴重な体験で面白かった。
カヌーの操作は思いのほか忙しく、漕ぐのをサボタージュすると波と風で流されてしまうのでおちおち写真も撮れない。ちょっと身を乗り出して写真を撮ろうとして落としてしまった日には救出はほぼ不可能なので、スマホの撮影もおっかない。一応肩掛けバッグの中にはLUMIX LX100m2が入っていたが出す余裕が全然ない。
それでもポケットに無造作に突っ込んであるコンデジなら出す余力があった。ラフに、肩の力を抜いて、自分が見たものを見たままにスナップショットする。そう、これが僕のやりたかったことなのだ。
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僕の宝物のコンデジはこちら
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