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至言

恐るべし岡本太郎。いやTAROMAN!
ETVでやっているのだが、深夜枠なので録画してみております。が、圧倒されるのは、タイトルの歌も凄いのだが、各回の岡本太郎の名言。

「でたらめをやってごらん」
「他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ」
「一度死んだ人間になれ」
「同じことをくりかえすくらいなら、死んでしまえ」
「美ってものは、見方次第なんだよ」
「好かれるヤツほどダメになる」
「孤独こそ人間が強烈に生きるバネだ」
「なま身の自分に賭けろ!」
「芸術は爆発だ」

こんなこと言えるか?この言葉をもっと若いうちに聞いていたら、間違いなく人生違う道に行っていただろう(多分)。いや今からでも遅くないんじゃないか。「守破離」というのが前提にあるだろう。岡本太郎も画家としての基礎は完全に確立した上で、それを破って、離れていったのだな。
よく言われる「形無し」というのはこの基本形が身体にしみこんでいないことを指すといわれる。形が無いのだから、その上に構築できるものなどない。そして形に安住せず、それを「破る」ことこそ、まさに「型破り」なのだな。

ベートーヴェンの「運命」を聞いた感想でも「いかに先入観が」と書いたが、そうなのだいつのまにか自分の心でなく誰かの評価が真実の姿を見えなくしているのだ。「美ってものは、見方次第なんだよ」でも太ったのが美人、瘦せたのが美人なんて単にその時代の価値観で、太ってようが、痩せていようが美の基準は見る側の心のなかにしかない、それを信じろということだろう。
いつの間にかギリシア彫刻やミケランジェロらの生み出す人間のバランスを美と刷り込まれるようになったが、それは彼らの美観であり、私の心の奥底では共感しない所があった、それをTAROMANは鋭く指摘しているのだ。ありがとうTAROMAN!

それとサッカーでEAFF E-1サッカー選手権というのをやってるが、裏番組(?)でパリサンジェルマンが三試合ほどやっているのを、チラチラ見て感じることがある。それはサンジェルマンの各選手はまあ物見遊山ということもあるだろうがTAROMANの言う
「でたらめをやってごらん」は相手チームの予測を越えたタイミングのパスなんかはこれにあたるだろう。
「他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ」は、まさに楽しんでやっているように見える。
「同じことをくりかえすくらいなら、死んでしまえ」はバラエティーに富んだ手順の披露。
「なま身の自分に賭けろ!」は自分の肉体と頭脳そして本能と心をむき出しにしているようだから、
「芸術は爆発だ」という芸術性の高いゴール、プレイになるのだと感じる。

E-1の日本代表はどうかな?手筋通りの球筋は相手も読んでいるから、備えも出来ている。日本代表はでたらめの対極のミエミエで驚きがない。
「自分の歌」、自分のエゴは出ているとは思うが、○○君にゴールさせようという綺麗な下絵がそこにはあるんじゃないのか?「美ってものは、見方次第なんだよ」
だから、〇○君みたいに事前にメディアでもてはやされるような「好かれるヤツほどダメになる」んだな。今回は来てないが、A代表の久保なんかまさにその口だろう。レアルソシエダでも同じじゃないだろうかね。
日本代表に選ばれる選手たちは既に「形」は出来上がっているはずだ、カタール行きの切符をもぎ取ろうと思うなら、TAROMANの言葉を心に叩きこめ!勇気をもって型破りになるのだ!

さて、タイトル写真は異星からの来訪者じゃないよ、網戸で待機のヤモリ君だ。なんとも言えない美しい姿だ。

そうそう、見逃していた方ご安心「TAROMANまとめて再放送」とのことだ。

2夜連続、10本まとめてあなたを「タローマン漬け」だそうだ。
30(土)深夜25時より(第1話~第5話)
31(日)深夜24時45分より(第6話~第10話)。
さあ、あなたも、でたらめをやってみよう!

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