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No More

私は最近になって民謡の番組を聞くようになっているのですが、金曜のNHKは11時からの「駒井蓮のニポミン!」と12時半からの「民謡をどうぞ」があり、なかなか充実しています。
とはいえニポミンは仕事中なので、らじるらじるで聞きますが、ゲストも面白く先週・今週と「ジャズベーシストでボーカリストの石川紅奈さん」の登場で「Chega de Saudade」楽しく聞きました。
しかし楽曲の確認でサイトを見ると

「No More Bluse」となっています。あれっ?ジョビンの曲なら「No More Blues」じゃないの?民謡風にアレンジしたからBluesじゃなくてBluseにしたのかなとも思いましたが、番組では指摘もないので単なる誤植ということでしょう。

最近NHKさんは強気。有識者というのは政府とNHKにとって有利な発言をする御用学者だと思うので、こういうのが出るのでしょう。

でもBluesじゃなくてBluseとか、最近老人化しているので耳で聞こえづらく、日本語字幕を付けることも多くありますが、NHKさんの日本語字幕はどう考えても間違っているというのも多く見かけます。
お得意の「AIの自動音声ニュース」も耳障りが良いアナウンスとは思えませんが、恐らく日本語字幕の間違いも誰かのパンチミスではなくて、AI自動認識→翻訳でやっているせいではないですかね。
あくまでNHKのAI活用の目的は現場の人員削減でしょうが、AIというのは平常の時はビッグデータから容易にデータを提供してくれますが、非常時の時にそれがAIにできるでしょうか?
東日本大震災の時、圧倒的に信頼できたのはNHKのベテランアナウンサー。民放のアナウンサー(ベテラン~若手)は「あわわ」状態。普段の台風中継もわざわざカッパ着て外で飛ばされかかる絵を見せる、話術よりバラエティでしたから、冷静に聞くべきモノなどなく、ほとんど見なかったですが、NHKは今後、非常時でも冷静に、的確で信頼感が持てる話術のAIさんって出てくるんでしょうか。

先日読んだ「三体」で仰天した劉慈欣氏のデビュー作「超新星紀元」を読みました。

サイトによると

1999年末、超新星爆発によって発生した放射線バーストが地球に降り注ぎ、人類に壊滅的な被害をもたらす。一年後に十三歳以上の大人すべてが死にいたることが判明したのだ。“超新星紀元”の地球は子どもたちに託された……!

13歳以上の大人が死滅した後半からの展開はどうももう一つの印象でしたが、前半はなかなか面白く、政府やそれぞれの仕事を大人から12歳以下の子どもが立った一年間で引き継ぐのですが、大人がみんな死んでいなくなった瞬間から混乱が始まります。それを修復するのが「ビッグ・クォンタム」と呼ばれるAI量子コンピュータの支援。大人時代は大人の男性の声だったのが、超新星紀元が始まり、「ビッグ・クォンタム」が国民である一人ひとりとネットワーク経由で支援をする必要になった時、「二度と戻ってこない大人をあてにするんじゃなくて、他の子どもを信頼するようになってもらわなきゃいけないから大人の声だとおかしい」ということで「低音でおだやかな男の子の声」にして、音声対応させたとありました。
なるほどね、非常時になるとNHKのAI自動音声ニュースもそういう声に切り替わるのでしょうか。

またジェンダーからいうと個人ごとにどんな子どもの声が良いのか自動選定させればいいのにね。この辺りは劉氏の当時の認識も甘かったのかもしれませんが。

さて「Chega de Saudade」とくればジョアン・ジルベルトにつきますが、彼は去って行った恋人への思いを内面に向けて切々(淡々)と歌います。

一方「No More Blues」は去って行った彼女側のサバサバとした歌詞。こんな感じです。比べると面白いでしょう。

またあった。

メダリストは「MEDARIST」ではなく「MEDALIST」では?

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