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マッチ軸木揃え唄

先日NHK-FMあった「民謡をたずねて」のMixed by DJ俚謡山脈 秋(2)は最高でした。

紹介されたのは勤労感謝の日に合わせて仕事唄特集でした。それが

楮打唄(紙の原材料「こうぞ」を打つ時の歌 @愛媛県喜多郡)
マッチ軸木揃え唄(マッチ棒の軸木を揃える時の歌 @広島市佐伯区)
煙草巻唄(紙煙草の紙を巻く歌 @山梨県中巨摩郡)
石油堀唄(石油の油井を掘る時の歌 @新潟県新津市)
梅はこび唄(梅を収穫しながら運ぶ唄 @福井県三方郡)
諸味かき唄(醤油蔵でもろみをかき混ぜる歌 @兵庫県揖保郡)
骨納屋の唄(クジラ解体の骨を削る時の歌 @場所不明)
仲木ポンプ唄(テングサ捕りの海女さんにポンプで酸素を送る掛け声唄 @静岡県南伊豆町)

とあり、歌のものすごいグルーブ感に正直大爆笑。
色々な仕事があることは素晴らしい!それぞれ単純労働なので、歌いながらじゃないとやってられないということだったのではないでしょうか。これらの仕事も今は機械化や重機に変わってしまったので、今が機械の音しか聞こえないのでしょう。
さて、クジラの骨納屋はどうでしょうか、そういう仕事は残っているのでしょうか。
先日NHK-BSの「新日本風土記 七福神の海 〜三陸・牡鹿半島〜」の中で捕鯨と鯨の解体の紹介があり、いやいや鯨の解体は大変だわと感心しのを思い出しました。

仕事唄については、かつては職場でBGMとかかっていたところが結構ありましたが、今はサッパリですね。もちろん聞くのもダメだから、歌うなんてもっての外で、黙々と単純労働に励むブラックな社会なのですね。

しかしマッチ棒は広島弁だろうと思いますが、それでも半分も聞き取れません。佐伯区(佐伯郡)のマッチでググるとこんなのがヒットしました。

◆ノブガハラ谷
ノブガハラはこの小谷の水源帯が湿気の多い平坦地で一面にサワグルミが生えていたことよりの呼称と思われる。 「ノブ」はサワグルミの樹木方言で「ノブガ谷」というのは西中国山地で最も多い谷の名の一つである。「ノブ」は加工しやすいためも木地屋にとっては有用材であった。水辺や湿気の多い所に多く、杉のように直立しているので判り易い木である。材が軽いので桐下駄の代用材、マッチの軸木に使われていた

この谷のあるのは吉和ICの近くの吉和冠山~寂地山あたりなので、廿日市市にはなりますが、まあ昔の佐伯郡ですから、なるほどこの辺りにサワグルミが生えていて、それがマッチの軸の原材料として沿岸部に運ばれてきたのではないでしょうか。そういうのがヤマップ情報にあるとは…。

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