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晩餐会とサッシュ

天皇皇后両陛下が訪英中ですが、晩餐会のことを大々的に取り上げているメディアも。セレブ好きのワイドショーはがっつりやるんでしょう。

で、いつも見ているガーディアン紙(電子版)を見ると

どこにもない。確かにトップは英国の総選挙で関係者が賭けをしていた大スキャンダル。つづいてジュリアン・アサンジの裁判の件がライブで、さらにサッカーのユーロ2024ですわ。
まあ第一面あたりで日本に関係することと言えばイギリスの郵便局の大問題
「Ex-Fujitsu engineer admits changing court testimony at request of Post Office」
この会社がマイナカードもするんだからねえ…。

それは置いておいて、ガーディアン紙で検索しても取り上げたのはゼロ。
なんとまあ…。

ところで産経の写真で気になるのはチャールズと雅子妃のサッシュが右肩からかけているのに、天皇陛下とカミラ王妃は左肩からかけている。なんか違うんかな?と思ってググるとありました。

「サッシュは通常、右肩から左臀部へと襷掛けに着用される。伝統的な法令によって、反対に左肩に着用するものもある。」
とあり、左肩に着用するのは「イギリス : ガーター勲章」とあります。
なるほどだからガーター貰った天皇陛下は左掛け、多分カミラ王妃のサッシュの下についているのもガーターなんでしょう。
チャールズはそれより上の勲章だから右掛け、雅子妃は貰ってないから右掛けということなのかな。こういうのも大変でしょうね。

ただ私はこういう勲章には縁がないこともあるだろうけど、誰かから誰に勲章を渡すというのは物凄く馬鹿馬鹿しい事だと思う。
真に偉い人からもらうと、自分もまた真に偉くなったような気がするが、勲章を貰おうが貰うまいが自分は何も変わらない。また大して偉くない人が、真に偉い人にあげるという時は、真に偉い人にあげることで自分を権威付けようとするだけ、大して偉くない人が真に偉くなったわけではないでしょう。
つまり勲章のやり取りは全く意味がないし、胸にぶら下げるのは自分で自分の価値を認められない人が、他の人に承認してもらいましたよ、という愚かな地位と名誉欲の標識、「見て見て」という自己顕示欲の露骨な姿なのだと思います。
良く北のパレードなんかで、偉そうな軍人が軍服に勲章をこれでもかとぶら下げている姿を見ますが、本当に立派な人って勲章の数で決まるのかね?

本当に勲章に意味があるとすれば、「あげるよ」と言われたときに「そんなものいらん」という人こそ真に偉大な人だとわかる、そういうことだと思います。

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