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翻訳なんだが

日曜日に女房がチャプチェを作ると張り切っていた。前の日に指示を受けて韓国料理の食材店でチャプチェを購入。とはいってもハングルが読めない私は店の人に聞いて選んでもらったのである。
それでハングルを勉強している女房が袋の裏のつくり方を読みつつ始めたのだが、女房は字が小さいので難儀しておりました。そこで、そういえば自動翻訳の機能ってどれくらい使えるんだろうか?と思い、やってみて、女房に検証をしてもらった。
まずは写メ撮ったのがこちら

でグーグル翻訳なるものの、韓国語→日本語でやってもらった。その場でダウンロードし、感覚的に操作したのでもっと良い翻訳にすることができるのかもしれないが、まあそれでも訳してきたので、女房にラインで送ったのがこちら。

少々「?」なところはあるが、女房によると十分わかるとのこと。「エッ、いちいち分けて処理しなきゃいけないの?」とは言っておられました。気にしていたのが「醤油」の味付けがないことだったので、そこはベテランの舌と腕で醤油を少し入れて完成。なかなか美味しかったが、特に口当たりが良いのは、春雨がしっかりしたものだからだな。日本の春雨じゃ、こうはいかんと思う。
まあチャプチェは良かったが、この自動翻訳結構使えることがわかった。とすると、各国語を勉強する意味というのをもう一度しっかり考えねばならんな。
実は先週のNHKのR2で「日曜カルチャー」というのを聞いていたのを思い出した。今月は4回連続で「人間を考える~今”学ぶ”ということ」というテーマでやっているけど、先週は翻訳家の鴻巣友季子さんだった。私はミステリファンなので、氏の翻訳には大変お世話になっております。
内容は

とても良い話だったが、中の「正確に訳す」か「(言外の)意味を伝える」かというところはとても興味深かった。更にエピソードとして紹介されていた「普仏戦争」が開戦になったのは両国民の悪感情が一つの要因で、そのきっかけがドイツがフランスに送った文書の「副官」をフランスの新聞が「曹長」と解釈し広げたたことにあるというのは驚いた。ググると
「Adjudantへの誤訳ひとつが普仏戦争の引き金となった。この語は独語では「副官」を意味するが、仏語では「曹長」を指す。しかもこの文書にはビスマルクが戦意を煽るための“故意の誤訳”(捏造)があった。」と紹介されている。なんとフランスの新聞はそれをあえて正式に訳さずに「曹長」のまま流したから、「下士官ごときが失礼な態度だ!」ということで大変なことになったのだそうだ。

こういうことって、実はあると思う。特に日本語にはあいまいな表現、裏の意味を分からせる表現が普通にあるから、翻訳というのは実に難しいだろうと思う。ETVの「ドキュランドへようこそ『ディープフェイク 進化するAI技術の光と影』」は画像のフェイクの話でとても興味深かったが、言葉なのに伝わりにくいというのはもっと検証しても良い事なんじゃないかな。なぜ他国語を学ぶかということも、技術より先に、そういう意味があるということを教えてから、英語でも学び始めるのが良いと思うが。

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