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進軍ラッパ 聴くたびに

なるほどね、わたしはもう夜のニュース番組は見ないけれどなんとなくわかります。

多分11時台の他局も一緒かと、去年のWBCの狂乱ぶりを見て、さらに地上波からは離れたんだったな。
普段はETVとBS以外テレビは見ることはほとんどなくなりました。休日には少し点けていましたがそれも無くなったですね。それも朝から大谷氏のテーマソングばっかりでゲッソリしたんでしたっけ。
さて営利企業の民放ですから視聴者のお好みにより、意図的に見せたくないものは見せず、見せたいもののみ見せるというのは、まあ当然かと。この記事もそうでしょう。
で考えるべきは視聴者が見たくないのか、テレビ局が見せたくないのかという点です。何を見せたくないのか、何を見せたいのかを、逆から考えると「大谷すごい」というのを局は見せたいわけですね、ということは「大谷以外のひどいもの」を見せたくないからでしょう。
そういえばこういうニュースもありました。

実は国営放送を始めとして、このニュースに対してGDPがドイツに抜かれて世界4位に転落ということばかり書いていますが、BBCはハッキリと「2期連続のGDPマイナス成長は、一般的に景気後退」と指摘しています。
各新聞は高値更新の株価のことばかり書いていますが、景気後退については触れていない…

もちろん円安による輸出企業の好調さはありますが、その株高の熱狂は兜町と大企業以外には全く感じられません。ということはこの株高はまた何かを隠すための画策かと穿った考えもでますが、それは政治のお粗末さを塗布するということでしょうか。経済で良い値は唯一株価のみ、国民の生活では値上げによる圧力、防衛費増税への不安、一方政治家の裏金問題と、それから逃げ切ろうという自民党の姿勢。いい要素は見当たりません。すると株価が暴落したら、政治の不作為に対する国民の不満は吹き上がるでしょう。
特にGDP4位転落というのは政治無策の積み上げによる結果ですから。与党が野党がという押し付け合い以前の問題。

ということで、そういう不都合な真実から目を背けさせるのが政府の重大な情報統制施策。マイナスから目を背けさせるためには、陽、つまり「日本スゴイ!」を徹底して取り上げるしかないということになり、テレビ局はそういうものばかり取り上げ、結果的にいつの間にかその中毒になってしまったテレビ視聴者が視聴率とあげる(実際はテレビ離れが進んでいるからそんなこともないが)ということで、毎日「大谷すごい」が続くわけです。

冷静に考えれば経済は日本は人口がどんどん減少しているわけですから、内需も頭打ち、成長しないでいかにバランスをとるかが国が目指すデザインのはずなのに、「成長しないは敗北主義だ」という突撃ラッパにかき消されてきたのがこの結果かと。

今田に泊まらぬ進軍ラッパの少子化対策は無残な結果になるのでしょうね。タイトルは露営の歌「勝ってくるぞと勇ましく~」の歌詞です。

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