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Jumpin' Keith Flash
新聞の広告欄にあったこのフォーラムの案内が目につきました。早速申し込もうと思ったのは、先日知り合った方の持病が「てんかん」と伺い、どう接しようかということが全く分からなかったのです。知識がなかったことに気が付き、自分自身にガッカリしたからです。
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その方は中年になって、バスに乗っている時に突然気を失い、幸い他の乗客もいたので、床で頭とかを打たず、バスの運転手さんにもきちんと対応してもらって、気が付いたら病院だったそうです。
もちろんその間の救急車とかの記憶は一切なく、調べてもらったら「てんかん」という診断で大変驚いたのだそうです。「それまではそういう発作など一度もなかったので正直驚いたけれども、その後は運転免許証も返上(期限切れのまま失効)し、外出する時は駅のホームの際みたいなところはなるべく歩かないようにしたり、溺れる可能性のもあるので、水辺に近いところはいかないようにしている。」とのことでした。「それまでは渓流釣りが趣味だったのが辞めざるを得なかった(水に近い、独りで山奥だと危険)のが少し残念だった」と言われていました。
焼き鳥屋で飲みながらの話でしたが、まったくそのような病気を抱えているようには見えず、楽しいお酒を飲んで過ごしたのですが、その話に対して自分に「てんかん」に対する知識が全くなく、仮にその時に発作が起きたとして自分が十分な対応ができるかどうか全く自信がありませんでした。
それで、新聞告知を読んでこれは良い機会かもしれない、きちんと学ぶ第一歩にしようと申し込んだのです。
フォーラムのあった日は梅雨に入ったところで、大雨警報が出るような天気でしたが、会場に着くと100人以上は入っていたでしょうか。市民フォーラムというタイトルでしたから、ご自身がてんかんを持っておられる、ご家族知り合いに、という方がほとんどだったのだと思いますが、講演やパネルも熱心に皆さん聞いておられたことが印象的でした。
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講演から帰った後、家で頂いた資料を読みましたが、本当に知らないことばかりで、先日のてんかんの方と、今回のフォーラムに感謝です。
まだ入り口ですが少しわかったこと
① てんかんの症状が初めて出るのは、乳児から高齢者までのどの年齢でも発症する。比較的乳幼児と高齢者が多い。
② てんかんの発作の症状は痙攣以外の様々なものがありますが、症状の出方はその人固有のもので、あれもこれもという症状にはならない。意識を無くす人は次に発作が出る時も意識を無くす、そういうことらしいです。
③ てんかんで亡くなることはない。風呂場で意識を失い溺死するとか、倒れて頭を強く打つ等の二次的原因が死因になる場合がある。
もちろん治療や薬、手術について詳しい説明がありましたが、私は直接当事者じゃないので、なにより発作が起きた人を目の当たりにしたときの心得を覚えておこうと思いました。
① 発作が起きても5分くらいで収まることが多いのであわてない
② 危険な場所(道路、階段など)で倒れた場合は安全な場所に移動させる
③ 吐いたものが気管に詰まって呼吸ができなくなることがあるので、横にして、周囲の危険物を除き、けいれんによって体を打撲しないようにする
➃ 呼吸しやすいように服のボタンを外し、ベルトをゆるめる
⑤ けいれんの最中は名前を呼んだり、体を押さえたり揺さぶらない
⑥ 舌を噛まないようにと、けいれんの最中に口の中に指、タオル、スプーンなどを無理に突っ込んではいけない
⑦ 時計があれば発作が起こった時刻を確認し、てんかんの様子を観察する
とにかく肝心なのは①の慌てないということ。でも目の前で意識を失う人を見たら慌てるのが普通、だからこういうことを知って、学ぶことは大事なのだと思います。
今回話をされた広大の先生によると1,000人に6人くらいはてんかんを持っている方がいるそうなので、普通に身近にいると思ってよいのだと思います。
キース・リチャーズも60歳過ぎて木から飛び降りて頭を打ってから「てんかん」になったそうです。
Jumpin' Jack Flash がありますが、あの歌詞の中に
「I was crowned with a spike right through my head」というのがありますが、それがフォーラムで紹介された患部を特定させるロボットによる手術の写真に重なって、とても不思議な感じでした。
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この歌が出たのが1968年、キースが頭を打っててんかんになったのが2006年ですから、なんと40年くらい先の将来を予感したのか…。
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