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お盆のタイミングで 六について

今年もお盆を迎えました。会社は盆休み(夏季休暇)なので、社員でご両親の初盆を迎えた人にはお供えを渡して、改めてお悔やみを申し上げました。

さて先日久々に「青空文庫」の新刊を見ていたら柳田国男の「魂の行くへ」というのがアップされていました。お盆に関するお話。

文中に信州上伊那郡の黒河内民俗誌として「六道原」の話がありました。
「六道は佛教の言葉、人が現世の果報に引かれて、死ねば六つの道のどれかに分れて行く」というものです。

先日NHKの「音で訪ねる ニッポン時空旅」を聞いているとこの回は「六斎念仏~念仏と芸能の世界」で、広島では聞かない習俗なので、とても面白く聞きました。
その中の六斎をググると
「六斎とは仏教でいう月の8、14、15、23、29、30の6日の斎日の意で、これらの日には悪鬼が出て来て人命を奪う不吉の日とされ、この日には身を慎んで、仏の功徳を修し、鬼神に回向し、悪行から遠離し、善心を発起せしめるべき日とされている。」

ということは仏教では「六」というのが別世界に繋がるとされているのですが、まあこれはアニミズムに近いところなのかも。

そういえば昨年神戸で六道の辻に遭遇したことがあります。
早朝のバスで神戸につき、朝風呂に入ろうと早朝からやっている先頭を調べたところ5時からやっている湊山温泉というのがありました。
三宮で軽く朝飯をかきこんで、神戸地下鉄の大倉山駅からぶらぶら歩いて裏道を歩いて向かったら、たまたま遭遇したのがなんか妙な所(タイトル写真の現在地)。
調べたら「六道の辻」だったと知りました。詳しいサイトがあるので貼り付けます。

六道は地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道の六種の冥界で、それが交わる所。冥界への入口ですから、どっちから来てこっちに行ってはいけないというのもあるみたいです。
もちろんお盆だとこの辻が全開で、あの世からホトケさんがワンサカこの世に来て、また帰っていくのでしょう。

湊山温泉には高温浴槽という45度以上の浴槽もあり、こりゃ地獄の釜茹でか、地獄道かいと思った次第でした。

今年は六斎の14、15日だと悪鬼に遭遇するかもしれないので、お墓参りは12日に伺いましたが、墓掃除のお寺のバケツが派手に!
暑い夏だから仏さまもグビっとやりたいでしょうね。

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