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三文芝居 貧すれば鈍

この唐突さには絶句です。

なんだか変なのは岸田派を離脱中のはずの岸田首相が、どういう立場で派の解散を言うのでしょうか。結局離脱と言いながら本籍も住民票も移してない、単なる仮の宿にいたということなのだろうと思います。
派閥について言ってることとやってることが違うよ、と自ら言っているようなもので、つまるところ派閥解散してもまた違う形式で金集め、ポスト集めの圧力集団を作ればよいと思っておられるのでしょう。

また、こういう唐突さは「自民党をぶっ潰す」といった小泉劇場を想起させますが、小泉純一郎には圧倒的な発言力と演技力がありました。自民向けじゃなくて、国民向けにそのパフォーマンスを使い、外堀から郵政民営反対議員を追い落とした(実際には刺客を使った)感じでした。

一方の岸田大将の発言力と行動力、演技力は三文役者以下でしょう。何をいまさら花形役者みたいな見えを切っているのか?「(裏)金返せ!」といわれるのがオチではないでしょうか。
役者として三流の上に、どうやら演出・台本も無いように思います。結局良い座付作者、脚本家がいないのが、こういった思い付きに繋がるのでしょう。ちなみにタニマチあとしてはバイデン氏がおりますが…。

しかし、誰に対してこのパフォーマンスをしたのでしょうか?国民に対しての演技力がないとしたら、自民向け?
それにしては全派閥からスルーのようですし、御用メディアの新聞の扱いも冷淡。「どうせ思い付きでしょ」という感じのようです。とうとう自ら進退窮まったという所でしょう。

なんとなく4月にバイデン氏から訪米の招へいを受けているので、そこまでは首にならないだろう、また4月にある補選を少しでもいいイメージで乗り越えたいという思惑とは思いましたが、悪手ではないでしょうか。

このヘボ演技で道筋がついたのは岸田派を除く全派閥の挙党体制。1つは岸田おろし、2つは派閥維持の合意、3つは任期満了までの解散なしです。

岸田首相は解散は出来ず、自ら辞任し、岸田派を除く派閥関係者で次の総理を選ぶという道だけが出来たということではないでしょうか。


タイトル写真はバロン吉元氏の「柔俠伝」。
こちらは三文ではなく、千両役者の「鬼勘」こと「柳勘九郎」と「駒子」。

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