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いつか笑える日が来る
金曜日の朝刊のローカル面にチラッと(タイトル写真)あったのが、目につきました。
奥田氏はNHKの「こころの時代〜宗教・人生〜」で知り、本を読んだり、動画を見て、是非行きたいとサイトをチェックしました。
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「人権啓発」ということですが、以前廿日市で同様の事業に「サヘル・ローズ」氏の講演があり、女房と一緒に聞きましたが、大変心に残るものでしたので、今回も参加できるかな?と問い合わせ先に連絡したところ、市外(島外)もOKとのこと。
土曜日は仕事がありましたが、なんとか10時半までに終えて広島港に。高速艇で広島港(宇品)から30分ほどの中町港行きです(980円)。
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1時半からの講演ですが、ちょうどいい便がないので、昼前の便で中町港に到着。
聞いたら港から10分くらいの所に(おいしい)うどん屋さんがあるとの事で、湾をぐるりと歩きうどん屋さんに到着。
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地元客で満席のなかなかの期待感増大。メニューを見ると目移りしました。
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悩んだ挙句「カキ味噌煮込みうどん」にしました。先日から味噌煮込みを食べたかったのですが、江田島で遭遇するとは!牡蠣もゴロゴロっと入って大満足でした。
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「めん処にしむら庵」さんは向かいに大きな病院があるのが目印です。ミシュランガイドにも載ったんですね。
さて、そこから再びぶらぶら30分近く歩いて会場に到着しました。
最初に奥田氏の講演が1時間あり、その後「生笑一座(いきわらいちざ)」のトークが1時間半。
会場は7分の入りというところでしょうか。やはり社協の関係の人が多そうには見えましたが、老人から若者までおられました。
講演は「誰ひとり孤立させないために」というタイトルでホームレスに限らず、今の世の中が孤立化が進んでいるデータの紹介、その背景、さらに家族任せだった戦後の孤立化対策が間違ってたことを指摘されました。
中でも「住む家が無いのがハウスレス、関わる人がいないのがホームレス。かつては大家族や地域が関わっていたが、今は単身家庭が4割もある時代で、家族とのかかわりもなく、友人もいないのが普通になってしまった時代。
困ってもすがる人もいないし、それは『自己責任』だと見て見ぬふりをする社会だから、仮に寝泊まりする家があっても、つながりのないホームレスが全国にいて、コロナや失業みたいな出来事があったら、野宿するハウスレスになり、孤立するホームレスになり、自立に向かわない」というのが刺さりました。
「助けてほしい」と言える相手がいるのか、あるいは「大丈夫?」と聞いてあげる人がいるのかが、社会のなかでホームレスにならないために大事なのだ、ということで、奥田氏は食事や家も提供するけれど、それよりも関わることを重視していると言われていました。
そういえば先日新聞の折り込みの市政だよりにこんなのが入っていました。
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確かに地域コミュニティには色々な団体、活動がありますが、奥田さんは国、行政には金・物・サービスを申請すれば与えるという仕組み、制度しかないといいます。なるほど、だからこの図の中心に書かれているのはその機能だけなんですね。
またここにある協力団体はその下請けにあたるものです。だから行政指導下の各団体はその機能をこなす、努力することに偏り、抜け落ちがちなのは、人と人の「つながり」の役割ではないでしょうか。
講演会に続き「生笑一座(いきわらいちざ)」の5人の元ホームレスの方が登場し、なぜそうなったのか、その後奥田氏とめぐりあい、何が変わったのかを訥々と話され、心を揺さぶられました。写真はその終了時の風景です。
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私は中小零細企業の経営者でもありますが、経営者ならだれもが経験することだろうと思いますが、社員の退職は本当に苦しいです。
もちろん慰留したり説得しますが、なかなか一度口に出し、退職願を書いてしまうと収まるのは難しいことです。
私は稲盛和夫氏のフィロソフィの勉強を続けていますが、そのフィロソフィの中に「会社は大家族」というものがあります。これは奥田氏の言われた言葉に重ねてみると、会社内に「助けてくれ」といえる相手がいるか、「大丈夫?どうしたの?」と聞く社員がいるのかを示されていることでもあると思います。
「会社を辞めたい」という前に、その人に私(経営者)だけでなく、周りの社員がどうかかわっていたのかが、会社の風土が試されているのだとも思います。
講演終了後に奥田さんの著書を購入し、「いつか笑える日が来る」というメッセージのサインもいただきました。
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会場から港まで1.5キロの道でしたが、船の出航時間まで20分前と間が無く、厳しいなと思いつつ大急ぎで歩き、何とか出航の5分前に到着。速足のウォーキングにもなりました。
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船の中でも先ほどの講演の内容を深く考える、よい週末になりました。
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