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凡事徹底

さて昨晩は対コスタリカ戦でした。残念ながら負けましたが、ピッチの上の選手の顔が少々甘く見えたのは私だけでしょうか。死にものぐるいという感じは伝わりませんでしたね、どちらかといえば個人の「エゴ」が表に出ていたように思います。
今朝のドイツ―スペインはドローでしたから、良かったのではないでしょうか。これで死に物狂いでスペインに勝たねばならない、そう肚が座ったらよいのです。

今まで各国と試合をしてきましたが、多くがテストマッチ、お遊びとは言いませんが、小手試し程度です。特に強豪国との本気の戦いはW杯の場でしかありえません。今回スペインも本気になって勝ちに来ますから、そういう相手と一戦交えることを喜ぶべきです。
本気の強豪とやって初めて自分の力が付くのです。弱い相手に買っても力は尽きません、大横綱、大関と闘い地力が付くのだと思います。もちろん勝つのが望ましいですが、仮に負けても将来の大きな財産になります。

ところで前回ドイツ戦の後に日本代表のロッカーやスタジアムの片付けに対してこういう意見もありました。

人それぞれ考えはあるので、そういうことなのかとも思いますが、私はイエローハットの創業者、鍵山秀三郎氏の言葉がとても印象深いのです。氏は

「(掃除の)範囲の広さはその人の心の大きさ、広さです」

と言っています。氏は掃除とは、時間を定めて(10分とか)、場所を決めて、徹底的にすることが大事というやり方を示しています。
そして掃除は毎日コツコツと続けること、最初はなかなか出来ませんが、少しづつ気づきや工夫を重ねることが続きます。それによって最初はとても小さな広さの掃除かもしれないが、徐々に広くなる。という教えを示しています。それが心の大きさ、広さに現れるのだということです。

そして有名なトイレ掃除だけではありませんが、掃除で汚れを取ろうとしたら遠い所から長い柄の棒摺りでするのではなく、汚れに近づいて手で、あるいは短い用具で力を入れて行うこと、自分の目を近づけて汚れをハッキリ見ることが大事とも言われています。
いずれもその通りだと思います。
経営者としても問題が色々あります、それを解決する、取り組むには自らその現場に足を運び、自ら問題を凝視し、自ら一所懸命に片をつけること、それ以外にやりようはありません。

私は井川氏のような見方もあるのだなと思いますが、日本代表がドイツに勝てたのも、「凡事徹底」であり、それによりこの「範囲の広さはその人の心の大きさ、広さ」が一つの要因だと思います。
普段から細かいことを徹底してできる心、姿勢だから、ピッチの上でもそれが出来る。スポーツはエゴのスポーツでもありますが、チームスポーツはそれだけでは成立しません。
そう感じた私もまた一つの見方に過ぎませんが、私は目の前のゴミに気が付いたら拾う人でありたいと思っています。

またいわば格下のコスタリカに星を落としたことで、色々言う人もいるのだと思いますが、今年わたしはこういう戦いをサンフレッチェで体験しました。天皇杯の決勝では、J2という下のカテゴリーのヴァンフォーレ甲府にまさかのPK負け、愕然としました。
しかし彼らは翌週のルヴァン杯の決勝で戦う姿、諦めない姿を見せてくれました。90分戦い、0-1でセレッソに負けていましたが、アディショナルタイムに同点、そして逆転のゴールを叩きこみ優勝。
サンフレッチェは一連の経験でものすごく大きなものを得たと思います。それが次のシーズンに繋額と確信しています。

私は日本代表も同じような闘う気持ち、諦めない気持ちを持てば、必ずスペインに勝ち、その経験を得ることにより、決勝トーナメントでどこと当たっても今までなかったような次元に進むことが出来ると思います。
もし、昨日コスタリカに勝って、スペイン戦は引き分けでもいいやというようなことだったら、決勝トーナメントではすぐに敗退してベスト16止まりかもしれません。昨日の敗退は天の配剤だと思います。金曜の早朝が楽しみです。

タイトル写真はもう3年くらい続けている私の朝のルーティーン(凡事徹底?)。毎朝仕事前に球を二つ重ねる集中トレーニングです。最初1年はテニスボールでしたが、その後はビリヤードの球の二個重ねをしています。

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