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話題の広島市中央図書館で

日曜日は朝から街中に、広島で話題の広島市中央図書館です。
といっても用事は隣の広島市映像文化ライブラリーの方ですが、こちらも横道な移転で、なんとなく扱いが中央図書館やこども図書館の陰で雑な扱いだが、絶対にショッピングモールへの移転はよろしくない。どういう機能、設備の詳細の検討が先になくてはならない。
もちろん議論に参加した市会議員のお歴々は映像文化ライブラリーなど行かれたことは無かろう。仮にあるとしたら100万都市の公共映像センターとしてあまりにお粗末なまま放置していた責任は免れまい。

さてその映像文化ライブラリーの用事はこちら、昨年台風直撃で中止になった「活弁シアター」です。

ただ10時から入館ですが、少し入場者が並んでいたので、広島市中央図書館に寄って詩集を借りました。

するとロビーで「装丁を楽しむ」という企画展をやってます。大好きな平野甲賀氏の装丁も何冊か、なかなか装丁に絞って見るのも興味深いもの。私の好きな作家、その装丁家はかなり重なっています。作品、作家が好きだからその装丁が好きになるのか、装丁に惹かれて本を手に取り好きになるのか、両方あるのでしょう。
でも好きな作品の装丁がぞんざいだったら、嫌なものです。
今年に入り「本の校正者」「図書館の運営者」「書籍修繕家」「調べる技術(国立国会図書館秘伝のリファレンス・チップス)」と本に関わる人の本を読み、本っていうのは幅広いジャンルの関わりがあることを再認識しました。
こちらの企画展では栞を頂きました。

さてライブラリーでの上映時間が近づいてきたので、ライブラリーの受付で事前の申し込み受付ハガキを出すと「一般ですか、シニアですか?」て聞かれました。「ああ、12月にシニアになったんだっけ」て免許証を出して510円のところか250円(高校生と同額)にしてもらいました。

映画は「忠次旅日記」大河内傳次郎の国定忠治です。これが落ちぶれ、子分にも裏切られ、中風が進み身体の自由も効かなくなり、最後捕縛されるという、敗者の姿。大河内傳次郎も後半は寝たきりの演技で台詞などありません。
あゝもともと活弁だから、話さないんですがね。
しかもこの時の大河内傳次郎は29歳とのこと。今の役者が29歳で中風の演技ができる?もちろん殺陣とか凄みのある場面も一方ではあり、参りました。

今回もカラード・モノトーン・デュオというギター・三味線+フルートの伴奏付きで最高でした。午前の部は満席。といっても椅子は一つおきなので、人数は50人程度でしょうか、上映後の拍手はしばし鳴り止みませんでした。

いただいたパンフレットに「無声映画鑑賞会」の会報がはさんでありました。読むと我が母校で殉教者の活弁があったんですね、見たかったなぁ。

最後に会報の一面「辻凪子」さん

活弁付き新作無声映画「I AM JAM ピザの惑星 危機一髪」見たいなあ。

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