手前味噌
長年、年に数回送ってくる業界紙があります。業界そのものも先細りで、それに引っ付いている業界紙は大変だろうな、と思うばかりですが、昨日送ってきたものをみてちょっとびっくりしました。
1面にこの業界誌の社説があるのですが、そこには読者からの手紙として
「貴紙に掲載された同業者の広告を拝見、わが社の経営も大きく変えていかなければならない、と遅まきながら感じた」
とあり、業界紙に感謝という内容だったと紹介されています。そして
「業界紙の経営は広告収入と購読料収入が全てである。その広告もメーカーが大部分で、複写加工、マイクロラボ、印刷業者、情報処理業者等々の広告は皆無であったが、ここ1~2年掲載するようになった。その結果、思わぬ効果に驚きを感じた次第で、弊社の購読者に衷心より感謝を申し上げたいというのが、今回の〝主張〟で、手前味噌であることを失礼したい。」
とのこと。ご同輩大変だなあと思いつつ紙面を広げて愕然。1面下に3段抜きで、その「メーカー」さんの広告があるのですが、まるで正月や暑中見舞いの「名刺広告」以下(タイトル写真がそれ)。
「つきあいじゃけえ、適当でええよ」と言われたメーカーの広告担当者がChatGPTでも使って本当に「適当に」作った感じ。正直手抜き三昧で、よくこういう広告(ですらないか?)を外部に出して平気だなと思ったのですが、それでもそんな手抜きを載せなきゃいけない業界紙さん、まことにお気の毒です。
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また別のこちら関係の業界紙ですが、頼みもしないのにいつも無料で送ってくれていましたが、廃刊とのこと。
私みたいな所から購読料取らないということは、メーカーさんからの広告料頼りだったのでしょうが、このご時世でカットされたのでしょうか?
でもこういうのがあると、業界紙の前にこの業界自体末期だなぁと感じるのです。
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