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海の日の前朝は山頂

5時前に山頂につきましたが、山頂には30人くらいいたでしょうか。皆さんご来光のスタンバイ。二の鎖あたりからガスが巻いていたので、果たして日の出は綺麗に見えるか不安でしたが、さすがに山頂は風が強く、ガスをすぐに吹き払ってくれます。ただ寒い。フリースをまた着込んでじっと待っていると、石鎚の山頂山荘の宿泊の人も出てきます。実は登山中はズーッとマスクは着けておらず、他の登山者も同様だったのですが、山荘に泊まっていた人は皆着けているんですね。これは面白かった。

この日の日の出は5時15分くらい。既に東の空は明るく、雲の上の薔薇色が広がります。そして徐々に日が上がり、きれいなご来光を拝むことが出来ました。太陽は石鎚山の山頂(弥山)の隣にある天狗岳の岩壁にも綺麗に当たり、見事な光景でした。

20分くらい周りの山々を見ていましたが、さすがに寒くなったので、山頂山荘に避難。ベンチに腰を下ろしていたら奥宮頂上社の神主さんが通られたので(山荘にお泊りです)「いつから奥宮開きますか?」と聞くと「6時から朝拝が始まるので、その少し前から。よかったら朝拝にもご参加ください」と教えていただきました。


少し暖かくなったので、山荘を出て奥宮の社務所に行くと開けていただいたので頂上社のみの限定お守りと御朱印をいただきました。6時に神主さんが奥宮の扉を開けて、朝の拝礼が始まりました。宿泊の方も含めて6名程度の参加でしたが、これがとても良かった。朝日が昇り始めた中、山頂での拝礼。神主さんが順を追って進行され、大祓詞も配っていただいたので、1972mの山頂で一緒に唱えるというありがたい体験、順番に奥宮に上げていただき玉串奉奠もさせていただきました。
さらに「朝拝にご参加いただいた方には奥宮にお祀りしている石鎚のご神体三神像に直に触れていただけます」ということで、三神像の顔を除くお身体や鏡、玉、刀に思いを込めて触れさせていただき、感激しました。

山上の一服も終え(ココアシガレットですが)、6時半頃に下山を開始。

二の鎖までは金属製の階段で滑らないように気をつけてくだり、そこからまた土小屋ルートに入りました。今度は周りも明るく、足元も良く見えますし、下りがほとんどなので、花々を見ながらのんびりです。

以前英彦山の下りを乱暴に下ったため、膝が痛くなり、今でも時々…ということもあるので、今回はよりゆっくり下りました。第三のベンチあたりで8時前くらいになったので、どうやら石鎚スカイラインのゲートが開いてから登り始めた人がボチボチあらわれ、上る人に道を譲りながらくだります。いい天気で、日も上がり暑くなったので、クレヨンしんちゃんのTシャツ一枚になり、下って行きます。

第二のベンチの手前で登ってくる4人組の女性が「ヤッホー!ヤッホー!」と楽しそうにやってきました。「ヤッホー!」なんて何年ぶりに聞いたっけ。挨拶して通り過ぎてからわたしも「ヤッホー!」とやると先ほどのグループから「ヤッホー!」が返ってきました。ちょっと嬉しいもんです。
登ってくる人の中にはどうみても80前後というお年のお爺さんやお婆さんが助けられながらというのも見られますし、子ども連れもこの時間増えてきます。この時間から登るとさぞかし暑いだろうな~、と思いつつ、ようやく下山したのが9時前。登りも下りもやっぱり二時間半くらいかかりました。

まずは安全に登山が出来た御礼に中宮の土小屋遥拝殿に伺うと、丁度ご祈祷をされている方がいて、一緒に拝礼させていただきました。奥宮でも中宮でもと運が良かったです。

ロータリーのトイレで顔を洗い、頭から水を被って、ようやく一息ついたところで、さすがに朝飯が早かったので、腹が減った~(井の頭五郎風)と気づき、モンベルの土小屋テラスというところに入りました。ところが食事は10時からということで、へなへな~(しんちゃん風)。
代わりに飴湯をいただき、この時間バイカーが沢山到着しているのを見ながら、息を吹き返しました。

駐車場の車に戻って、山道具から普通の服に着替え、足元もサンダルと楽ちんとなって、それじゃ朝飯を食いに帰ろう、と9時30分過ぎに石鎚スカイラインを下りました。途中天狗岳と見事な滝の見える展望台に寄り、土小屋に向かう車やバイク、そしてよく登るな~と感心する自転車の皆さんとすれ違いつつ、スカイライン、県道12号を通り、久万高原の朝飯を頂こうと一路向かいました。

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