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マナー?ルール?

私は本が好きなのだが、買うと財布があっという間にパンクしちゃうので、図書館を愛用しております。
図書館で借りて持って帰ると、先ずは汚さないように使い古しのカレンダーを使ったブックカバーに入れます。これはマナーだと思っているのですが…。
それから読み始めるのですが、私の読み方は一冊を熟読するというよりは、三冊くらいを並行して読んで、エンジンがかかった本から読み終わるという感じになります。
今回図書館から借りた何冊かの本の中に、関川夏央氏の「人間晩年図鑑」の2004-2007年、2008-2011年の二冊があって、続けて読みました。
2004年から2011年までの8年間で亡くなったまあ著名な方の晩年の姿を書いたものだが、2004年に晩年を迎えた方々だから、私もその現役時代のことは少なからず記憶にある方々である。
有名人だから脚光を浴びた時期もあるし、逆風や、転落ということもある。しかし共通しているのはいずれにしても死ぬということだ。従容と死を受け入れたような方もいれば、頑なに抵抗した人もいる。人それぞれだから当たり前のことだ。先日亡くなられた上島氏のように、その時はマスコミも盛んに取り上げるが、数週間たてば忘れられてしまう。でもこのようなまとめられた本があると、一人の出来事ではなく、同時代の出来事として少し俯瞰的に見ることができるような気がする。好著だと思う。

ただ残念だったのはこの本、両方とも書き込みがあること。これは最近刊行された本なので、そんなに何十人も借りてないだろうから、特定できると思うけどね。

ここにあるように、一つは高杉一郎氏の「猖獗」の説明、もう一つは吉村昭氏の項の「慫慂」です。まあ確かに辞書片手に、という熟語でもあろうが、記入せんでもよかろうと思う。親切心の押し付け?自己主張?大きなお世話だろうな。これはマナー違反?いやルール違反だと思うがね。

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