なぜ末日なのか?
先週の金曜日は会社の受付にこれだしてました。「社内行事?」と思われると思いますが、当社は10月から9月が会計年度で、4月はちょうど折り返し。
毎年10月最初に「経営計画発表会」なるものを行い、上期が終わった段階で、上期の振り返りと下期の取り組みについて「中間発表会」を行います。「経営計画」そのものが大きく変わることないので、中身はどちらかというと数字の話と下期の特別意識することが多いかもしれません。
今回の発表会は資料としては12ページ建て、3月半ばから少しづつ骨子を作り、3末の数字を見てくみ上げ、また社員と話をする中で微調整を繰り返すという流れで、結構力を入れて作っています。だけど問題はそれをどうみんなが受け止めてくれるかということで、それが全てと思っています。
毎回「経営計画」「中間発表」のサイクルを回していて一番気がつくのが「一年じゃ長いし」「四半期じゃ短い」ということ。私は稲盛和夫さんの「盛和塾」で学び、今もそれを引き継いだ「盛心塾」で学んでいるので、先ずは一日一日の採算をしっかりと作ること、先の分からない中長期を考えるより、半年、一年で大きく間違わないようにすることが大事だと思っています。また日々にかまけていると、つい忘れてしまうこともある。それをしないためにも年に二回のこの機会は大事だと思っています。
その中で当社の会計年度についてですが、もともとは1月~12月のカレンダーにあわせていましたが、どうしても年末はバタバタすることで、カレンダーとの親和性より、当社が会計年度をどう考えているのか?で決めようと変更し、まずは翌年1月~3月の変則期、その後は4月~3月という期間に変えました。これを何年か続けましたが、これもどうなんだろうか?ということになりました。
というのはその頃の当社の売上の大きな部分が役所や年度末の事業に関わるものがあり、3月の売上って大きな比重でした。その着地を見ながら、4月からの新年度の計画を立てるのは結構大変。どうしても着地(決算)の比重が高く、新年度計画への各部門の落とし込みは4月中旬以降、悪くしたらGW位までかかってしまっていました。それで再度変更し、今の10月~9月にしたのです。
9月も半期の終わりで結構売り上げの大きな月でしたが、それでも3月の年度末が月末までバタバタで数字の見通しがなかなかつかないのに比べるとそこまでではなく、月半ばにはこれくらいの着地かと見通しが付きやすかったのですね。もちろん一番問題の決算を見ながら日々の数字に取り組み、同時に新年度スタートの計画作りという結構パワーこともそれほど違和感なくできたのは良かったと思います。
結局なんで会計年度を決めているのか?なんて結構、固定観念や惰性の要素が大きいのじゃないかなと思います。確かに変更する際は社内の経理や、外部の税理士の先生の負担は大きかったと思いますが、経理も一度越えてしまえばいつもと一緒だし、繁忙月より通常月の決算の方が負荷がかからず良いに決まっています。「どの月を過ぎれば会社のだいたいの1年間の数字が見えてくるか?」が優先のはずです。また決算月を変えることで、社内で見えにくくなっていた不良の債権、在庫、手続きなんかもあらわに出てスッキリしたことも大きな意味がありました。
でも自慢げに決算期の変更の話を知り合いの社長さんにしたところ、そこはさらに先に行っていました。それは「年で月末なん?」ということ。どうしても月末は自社も取引先もバタバタして売上上げたりするから、そういうことにならないため「20日」にしているとのこと。「決算だけじゃなくて、毎月の締めも20日よ。社員もすぐに慣れたよ」とのことでした。「仕入先も月末に押し込んでこないし、営業も20日から月末までの繁忙期は翌月のストックだから精神衛生上もいい」とのこと。つまり「どの日だったら決算だけでなく、あらゆる事務作業、仕事にゆとりが持てるか?」まで行ってたんですね。決算日を何日に決めても自由だということは初めて知りました。次回はこれを頭に入れて考えなきゃと思っています。
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