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カオナシ watching you

メディアも木を見て森を見ずなんじゃないのかな。
確かに用心警備については抜けも多かったと思うが、その強化はイコール市民の行動制限に繋がる。

ここ何年も犯罪が起きたときに、市内のカメラから足取りを追い逮捕されたということをよく聞くが、いつの間にか完全な警察国家になっていることを感じる。「安全・安心」という言葉があれば個人の権利の制限は許される、そんな風潮がまん延している。

私の会社の近くは平和公園があるので、ときどき私利私欲の要人が慰霊に来る。私利私欲とは「広島で平和を祈るポーズを露出したい」という方で、そういう人は欲の本音が良く見える。
特にVIP扱いの人は広島県警の方が制服、私服警官共に大量動員され、私のような野次馬、あるいはデモ隊に対してメチャメチャ「何かしたら許さんぞ」という物凄いネガティブな気を放出しておるのだな。
中でもデモ参加者に対しては、露骨に動画を撮り、顔を写す。恐らく警察あるいは公安のデータベースで個人を特定するのだろうし、その情報はその方が家から出てどこに行くのか、どういう行動をとり、誰に会うのかというのも自動的に街のカメラから情報を集積しているのだろうと思う。

よく「顔出しはダメ」とかあるけれど、警察はそんなの関係ないんだろう。日本中どこでも、どんな人でも警察のDBにあなたの顔と名前はセットで登録されているのだろうし、マイナンバーも政府が経団連にシャカリキに進めるよう言っているから、「安全・安心」の錦の御旗のもと、メガバンクだけでなくすべての金融機関はそのご意志を忖度し、個人口座を伝えていると思う。顔・名前・マイナンバー(住民票・戸籍)・口座(金)はもう警察の手元にあると思ってよかろう。まさにオーウェルの1984なのだな。

さらにネット社会だから購入履歴やアフィリエイトで今まで頭の中だけで、自分だけのものだと思っていた「好み」や「嗜好」、「思考」もセットで政府の手元に入る。

結局、便利とかを優先するがために失うことは多いが、特に金に汚れた東京五輪により、街中の監視が当然のようになっている。今回の安部氏の事件についてもその功罪を政府の立場で言うと、「罪」は「旧」団体との癒着問題があるが、それより大きな「功」はより警察国家化へのステップだろう。
この奈良での不祥事で記事に「焼け太り」とあるように、さらに個人の権利の制限はとめどなく拡がるようだ。

私はやることに意義はなく、具体的な成果がなければ無価値と思っている「広島サミット」だが、警察は着々と焼け太りを図っているようだ。

手元にある「1984」の表紙が今日のタイトル写真だけど、奥付を見ると早川文庫で出た初版なのかな

昭和47年に購入したのなら、私は15歳、高校生の頃ゾーッとしながら読んだのだな。まさかそれがそこまで来てるとは思わなかった。
今、見てるのは小さな人間、時代の空気だが、気がついたら、それがBIG BROTHERになっているのだろう。クワバラクワバラ。

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