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みんなちがって、みんないい

昨年の夏前にJRの廃線候補路線に実際行ってみようということで、1泊2日で「広島駅から芸備線(備中神代まで)→伯備線(新美まで)→姫新線(東津山まで)因美線(鳥取まで)→山陰本線(宍道まで)→木次線(備後落合まで)芸備線(塩町まで)福塩線(福山まで)→山陽本線’(広島まで)という鈍行の一筆書きで二日間の旅行をしてきたことはNoteにもアップしました。【太字部分は廃線候補の赤字路線
行かなければわからない、本当にそうだと思います。

なかでも東津山~智頭までの因美線では強風のために単線の左右の木がバサバサ列車にかかり、あげくに1時間臨時停車となり、どうなることかとおもっていたら、智頭で接続の最終電車が待っていてくれたという得難い経験もありましたし、木次線のスイッチバックも経験。さらに塩町駅での1時間以上の待ち合わせで、何もない塩町界隈をブラ俊哉と、普段なら経験することも、想像することもない新境地でした。
とにかく、なんでこんな田舎に路線があるんだろうか…と思いつつ乗り始めたのですが、普通だったら見逃すような(普通の)素晴らしい風景と共に、そこでの生活者の姿が垣間見えました。

ところが利益至上主義のJRの圧力により、再編とはついていますが廃線の協議テーブルに関係者は付かざるを得なくなるようです。

そこで、こんどは広島の西側の廃止候補路線に行っておかねばと、本日からの土日にまた1泊2日で出かける予定です。今回はJR西日本の「西日本どこまで4DAYS」というお得切符を利用いたします。

予定としては、今度は最寄りの西広島から山陽本線(新山口まで)→山口線(益田まで)山陰本線(長門市まで)仙崎支線美祢線(厚狭まで)→山陽本線(小野田まで)→小野田線(長門本山まで)宇部線(新山口まで)→山陽新幹線(新岩国まで)→錦川清流線(川西まで)→岩徳線(岩国まで)→山陽本線(横川まで)という流れです。
タイトル写真では宇部線はクリアのようですが、JR西の社長の「輸送密度2000人を切ったら見直し」といっているので、宇部~新山口は2020年が1907人なのでアウトですね。

本当は、長門市から小串間も赤字路線なのですが時間の関係で割愛。また岩徳線の徳山~岩国間も赤字路線なのですが、日曜のサンフレッチェの試合に間に合わせるために、新山口~新岩国間は新幹線でショートカットし、岩徳線は岩国の二つ手前の駅から乗車になります。その代わりといってはなんですが、錦川清流線というこれまた廃線の危惧のある三セクの、清流新岩国~川西の一区間3.9キロにのれます。

さてどうなることか、車窓からどういう風景が見れるのか、どういう人たちがこの路線を利用するのか、土日だから乗客はいるのか、等々興味は尽きません。

中でも今回は何より大好きな盲腸線を二つ体験できるのでワクワクしています。

1つは日本海に飛び出た仙崎支線、これは仙崎と長門市の間の区間2.2キロで、間に駅はありません。見事な盲腸状態。更に仙崎では時間があるので「金子みすゞ」氏の足跡を辿れればと思います。

もう一つは瀬戸内側の小野田線の本山支線、雀田~長門本山間の2.3キロ、間には浜河内駅が一つ。これも申し分のない盲腸です。

ということで金子みすゞ風ですが(パクリ?)

「ローカル線が観光の大風呂敷をひろげても、
乗客はちっとも増えないが
都会の満員電車は赤字ローカル線のように、
ゆったり気分で走れない。

黒字路線でスマホを見ても、
きれいな景色は見えないし
無言の車内は赤字ローカル線のように
いろんな方言は聞こえないよ。

黒字路線と、ローカル線と、それから廃止対象路線、
みんなちがって、みんないい。」

もう一つ「大漁」風に

「朝だラッシュだ
満員電車だ。
ICスイカの
大黒字だ。
駅はまつりの
ようだけど
田舎の路線では
何十駅の
廃止のとむらい
するだろう。」

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