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「棚から牡丹餅」じゃなくて

先週末会社から突き出していた屋外広告物を撤去しました。会社の建物がこの構造になってからもう50年くらいたち、つけていた看板もそれに近い期間吊っていました。さすがに老朽化したことと、周囲の建物との関係で醜くなっていたので、この度撤去することにしました。

ビフォア

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まあ取り外しの工事+新しい壁面看板の費用は、この屋外看板の広島市に対する手数料の削減で数年でペイする予定。

アフター

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今までこれをつけていたので、会社への案内は「平和公園から土橋の電停に向かう通り、○○というスーパーがあるので、その向かい。看板があります」と言っていたのですが、その最後の「看板があります」が抜けることに。取り外し業者さんは「ボルトが随分朽ちた状態のものもあったので、外してよかった」と言っていましたが、テレビの衝撃映像で突如頭の上の看板が落下して怪我、とかありますからまあそれが防げて一安心。

ところで上から落ちてくると言えば、当社の黒過去ご存知でしょうか。かつて会社の向かいにこの界隈の協同組合が立てた5階+屋上の立駐がありました。当社はその1階の一部、2階、4階を借りていて、2階以上はエレベータで上げ下げするもの。ガレージ前についたら「上」ボタンを押して車両エレベータに入り、中で「階数」ボタンを押し上昇。階についてエレベーターのドアがあいたら下りて、「閉」ボタンを押して所定の場所に車を停める。という一昔前の方式でした。道路から進行方向に入り、到着階でもそのまま進行方向に出る、という形で、下りる時はその逆であります。

で、事故が起きました(これは当時ウィークエンダーでも出たし、その後「九死に一生スペシャル」みたいなものにも出た)。それは社員が夕方ガレージから下ろす時、4階でエレベーターを呼んで、エレベータの戸が開いたので乗り込みました。しかしその時アクセルの踏み込み過ぎで、そのままエレベータの反対側の壁に衝突、あわててしまい、さらに踏み込んで壁をぶち破り、なんと車の後ろが少し引っかかって転落はしませんでしたが、前が半分飛び出して下に傾いている状態。大騒動になりました。幸いレスキューが来て運転していた社員は救出。車もクレーンで降ろしました。良くお年寄りがブレーキとアクセルの踏み間違いで…という事故がありますが、あのニュースを見るとこのことを思い出します。

さて、後日談ですが、ある日その「九死に一生」の番組制作会社から電話があり、再現したいとのこと。役員会で許諾の話が出て、反対したのは私一人、後の役員は「面白いからいいんじゃない」ということになってしまいました。「町内にも迷惑かけたのに忘れたんか!」と思いましたし、安全運転管理者もものすごく厳しく指導されましたが、喉元過ぎれば熱さを忘れるですわ…。案の定、テレビ放映された翌日、電車で会社に向かっていたら車内のJKが「ねえ、見た見た…」「見たよ、あれどこかいね」「あそこよ!」と話をしているのが耳に入り、恥ずかしくて顔から火がボウボウと出ておりました。しばらく商談でもその話になり、トホホ。

オチとしては「九死に一生」の番組に謝金目当てでリクエストしたのは、その車から転落しかけた元社員だったということですわ。棚から牡丹餅なら結構ですが、正直上から落ちる話はこりごりです。

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