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ギエロン星、各論の実践

このニュースを見て感じたことがある。

それは以前も書いた記憶があるが、ウルトラセブンの「超兵器R1号」。モロボシ・ダンは言う「それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ…」

地上ではウクライナとロシアの間でまさにこの状態。

つまるところ、徹底して調査したらギエロン星に生物がいるかもしれないという想像すらできず、それなりにしか調べずに破壊した地球防衛軍、キーウ市民の顔を思い浮かべずミサイルを打つロシア。見方が一方的なのは同じことだ。

さて、Twitterでとても素晴らしいものを発見しました。それは多様性や見方について、更にその実践について。

授業での内容も事細かに書かれている。もちろん性の多様性だけでなく、日本語での授業における読解や聞く事への障害、難しさに対する対応。本当にすごいなと思った。

他の大学のガイドラインを拝見しても、大きな方向付けは宣言されていて、総論賛成ではあっても、では各論は?となると教員に丸投げなのかもしれないと思うことは多い。それだけにこの准教授の丁寧な学生へのアナウンスは大したものだ。相当負担もあるだろうと思うが、良きロールモデルになるんじゃないだろうか。


そしてこれを拝見していて、私も中小零細企業の経営者だが、もしかしたらかつて当社を離れていった社員、パートさんのなかにも、当社がこういう多様性に対する理解がなかった、対策を怠っていたから、辞めた人もいたかもしれないと思い到る。

私はSDGsというのには懐疑的で、まさに「総論賛成」だけど、では各企業でどうなんか?というのを隠すための方便のように思うのです。SDGsは17の目標がありますが、別にその中の1つだけ取り組んでいても、あの派手なバッチをつけて「SDGs企業です」という顔が出来る。

でも取引のある企業でバッヂをつけている所のほとんどが、例えば女性活躍と言いながら一人の女性役員もいない。いても社外取締役でお約束風に引っ張ってきただけ。

もちろん役員でなくても、課長には女性が少しいても、部長は皆無というのはざらだ。大事なのは総論賛成であり、各論も充実して実践していることのはず。

本音と建て前というダブルスタンダードは日本の得意技だが…。我が国の政府はこの10年近く、異論は全く無視、お仲間だけの政治に終始していたためか、今の首相も「聞く耳」と言いながら、聞きっぱなしでノーリアクション。色々な意見、多様性に理解を示した振りをするが、全く実践しない。この「直接話を聞かせてもらいたい」も、その先には1ミリも実践はないだろうな。

この政府にしてこの国民あり、この企業あり、この社会あり、と思っていたが群馬大の准教授のように棹さす人もいる。それが社会を変える希望に思える。

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