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南の旅~讃岐・阿波編
上方落語には旅の噺として「東の旅」「西の旅」「南の旅」「北の旅」がありますね。よく聞くのはお伊勢参りの「東の旅」で「発端」、「煮売屋」、「七度狐」、「こぶ弁慶」、「三十石」なんかよくかかります。私は枝雀師匠のが好きでした。
「西の旅」は金比羅参詣で「明石名所」、「兵庫船」があるそうですが、残念ながらこれは聞いたことがありません。
「北の旅」は「池田の猪買い」は米朝師匠が印象的です。
そして「南の旅」は「紀州飛脚」になるわけるですが、これは少々エロが強いのでテレビ等ではあまり聞くこともなく、私は露の五郎兵衛師匠のしか聞いたことないかもしれないですね。
さてその「南の旅」ですが、私は上方でなく広島なのですが、サミット期間中は身動きがとりづらいので、丁度19日に徳島で勉強会があることから、この期間脱出して「南の旅」としゃれこみました(「紀州」ではないけれど)。
南海道というのはかつて「紀伊」「淡路」「阿波」「讃岐」「伊予」「土佐」だったそうなので、まずは「讃岐」経由で「阿波」に入り、その後ぐるっと室戸経由で「土佐」に向かい、戻るのは「淡路」経由にすれば、「南の旅」にふさわしいのではないでしょうか。
先ずは第一回の「南の旅~讃岐・阿波編」です。
市内の交通規制が物凄いので、学校や企業で休みの所や、テレワークのところがほとんどです。JRは動いているので、最寄りの西広島駅まで女房に送ってもらいました(規制区域外)。
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西広島から山陽本線で広島駅に行き、新幹線に乗って市内(県内)脱出です。なるほど、同じように県外避難をもくろんでいる人も多く、新幹線はほぼ満席でした。
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岡山に到着し、マリンライナーに乗り換えて雨の中瀬戸大橋線で高松に向かいます。
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徳島の勉強会は13時からなのですが、県外脱出の時間が掴めないので早めの便で来ていましたから、高松で時間調整。徳島行きの特急を1本遅らせて、その間に駅の近くの「うどん屋」さんで腹ごしらえです。
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満腹したところで特急うずしおに乗って徳島に向かいます。
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徳島駅には12時過ぎに着いたので、昼飯は駅そば「麺家れもん」というホームの立ち食いそば、ここが祖谷そばなんですね。
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そばを手繰った後は勉強会の会場に直行。余裕で勉強会に間に合いました。勉強会は6人の方の経営体験の発表会でいずれも素晴らしいものでした。
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発表は17時前に終了し、その後審査発表や表彰、更にコンパがあるのですが、申し訳ありませんがそちらは欠席し、再び徳島駅に向かいました。
駅の土産物売り場を物色し、軽いものが良いなと「阿波番茶」を購入。
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そして生まれて初めての路線「牟岐線」に乗り込みました。
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終点は阿波海南駅ですが、その辺りはあまり宿がないということだったので、今回は途中の宿をググっていたら「日和佐駅」の近くにホステルがあるのを発見したので、ここにしました。道中はなかなかいい雰囲気です。単線のディーゼルということで旅情も募ります。
日和佐の手前の幸駅辺りは、何とも言えぬ緑のトンネル、新緑の季節にピッタリでした。
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日和佐の泊りは「壱 THE HOSTEL」というところで6人ベッドのドミトリーとのことでしたが、3300円と安い。
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この日の泊りで日本人は私だけ、6人部屋の二段ベッドの上でしたが、ドイツからの女性二人、アジア系の男性一人、スペインの男女というのが同部屋でした。
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ホステルにチェックインし荷物を預け、教えてもらった近所のめし屋さん「ひわさ屋」さんに向かいました。
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実は日和佐というのはウミガメの産卵地として有名だそう。そういえば昔NHKの朝ドラで見たことがありましたが、ここだったのか。
5月中旬から8月までがシーズンということで、20日からは産卵する海岸は規制が始まるそうで、一日早いのですがもしかしたらと食後にぶらぶら散歩がてら大浜海岸に行きました。
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流石に真っ暗で何も見えません。折り返し戻り、ホステルの隣にあるパブで軽く一杯やって、シャワーを浴びて早々に休みました。「南の旅~阿波・土佐編」に続きます。
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