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かもめで購入

先日朝、お茶碗を流しからあげて布巾で拭いた後、水屋にしまおうとしたとき、他の食器と2つ抱えていたので、するりと飯茶碗がおちてしまいました。
あらら、少し細かく割れたのですが休みの日に金継ぎをしようと片付けはしたものの、たちまちのご飯茶碗が無くなったので客茶碗を、というのも嫌だし、数日は私だけパン主体の食卓でありました。

丁度世羅の方に行く用事もあり、道の駅で「おへそパン」を購入し、それはそれで美味しくいただいたのですが、それでもご飯は食べたいもの。

そこで近所の瀬戸物屋さんで買って帰ろうと思い、確かここにあったなと行ってみるとシャッターがおり廃業されておりました。近くにダイソーもあるのでそこで買うしかないかとも思いましたが、毎日使う食器だからな~。
会社に戻って「食器・瀬戸物屋・陶器」でググりましたが、ビックリしたことに近くにありません。もうそういう時代なのか…。

で思い出したのがREADEN DEATさん。確かあそこはメインは本だけど、食器類も置いてたっけ、と行ってみました。

ありました。何種類か面白いのがあってしばらく幾つか手に取りましたが、どうにもピンとこない。
しかたないと本(ZIN)だけ買って会社に戻ろうとしたら横断歩道の脇に小さな看板で「食器、北欧雑貨 桟橋カモメ PIERLOKKI」と出ています。まあ覗くだけ覗いてみようかと階段を上がると、結構な品数があります。

お客さんもいなかったので、店主さんと色々話をしていたら、いいのがありました。

「黒」の飯茶碗にしたのですが、濃いブラウンから黒へのグラデーションとあるだけでなく、釉薬が流れて拡がった跡がそれぞれ違うので、4つ同じ種類があったのですが、それから選ぶのに時間がかかりました。
「黒だと白いご飯が引き立つんですよ」とも言われ晩飯が楽しみ。
お店には色々な窯の商品があり、急須や片口は台湾の方がわざわざ買いに来られるとか。

表面の細かなヒビも美しい梅花皮(かいらぎ)模様が良いんですが、台湾の方は水切れが良いことを断水というのだそうですが、それを最も重視しているとか。私も休日には「阿里山茶」を頂いていますが、こういうので入れるとさらにおいしいのでしょうね。

いい目の保養も出来ましたが、お値段もリーズナブル。手土産で3000円程度のお菓子を差し上げるより、こういうの選んだ方が印象に残るかも。それも3000円くらいならホカしてもらってもそんなに気にならないし。

PIERLOKKIはフィンランド語でPIER(桟橋)+LOKKI(かもめ)だそうで、だから「かもめ桟橋」なのか。映画の「かもめ食堂」はRuokala Lokkiだそうです。
いずれにしても今は食器を近所の瀬戸物屋さんで買う時代ではないようです。こういうセレクトショップ的なのが近所にあると助かりますね。

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