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得失点差

私はロースコアの試合が好きです。サッカーでも野球でもバカバカ点と取って、5-0みたいなのは勝っていても嫌いです。胃がキリキリするような緊迫感のある試合は1-0が一番です。
そう思うのはカープもサンフレッチェも大量得点するチームではないからという経験が大きいのでしょうが、逆に1-0で胃が痛くなるゲームこそ醍醐味だと思うからです。

サンフレッチェも新しいスタジアムで週末からシーズン開幕なによりですが、このチームの一番の強みは守り。GK大迫+3バックの堅い守りがベースにあり、その上に攻撃がかぶさるわけですから、正直前半0-0の展開ならこちらのペース。後半どこかで1点取って、後は守り抜くというのが私にとっては最高の勝ち方です。

カープももはや4番打者がいませんし、今年も外国人選手は期待薄なようですから、まあドカンドカンとホームランが飛び出すような大味な試合はあまり見ることは出来ないでしょう。
しかし今の野球は昔と違って先発がなんとか5回まで投げて、後はイニングごとに中継ぎと抑えが出て逃げ込むという展開が普通。特にカープにとってはビッグイニングなんてあまり期待してはいけないでしょう。言ってみればかつての高校野球のようになんとか目先の1点取って、逃げ込む野球が白星を取りやすい野球なのだと思います。もちろんプロ野球で4番にバントさせるんか!なんていう意見もあろうと思いますし、パ・リーグみたいにブンブン振りまわす野球が好きな人もおられるでしょうから、そういう人にとっては「こんなこまい野球して何が面白いんじゃ」と言われるとも思います。

先日地元局の解説をしている天谷氏の講演を聞いて驚いたことがあります。彼が「去年のシーズンで驚いたこと」として話した内容なのですが、カープは何とかセの2位に転がり込んだのですが、カープの総得点から総失点を引いた総得失点差がマイナスだったということをあげられていました。
優勝した阪神はプラスの131点、3位のベイは+24、4位の巨人でも+16なのに、カープは-15だったとのこと。「得失点差と順位がイコールでないのは初めてで記憶にないけれど、もしかしたら野球が変わってきた表れかもしれない」と言われていました。もちろん大砲のいないカープだから、ということでしょうが。
4番や大砲の外人がいないなら、いないなりの野球をすればいいだけです。

サッカーのサンフレッチェも決して点が取れないチームとは思えませんが、前のめりになるよりも、基本の堅い守備を崩さない戦略こそ最も大事でしょう。
前のめりといえばコンサドーレはペトロヴィッチ流の攻めて攻めてのチームですが、ペトロヴィッチが監督になった6シーズンの内得失点が+になったのは1度だけ、後は±0が1,後の4シーズンは得点が50位あるのに失点はそれ以上の-で、チームの定位置としては10位くらいという状況です。そういうノーガードで殴り合うようなサッカーが面白という人もいるでしょうが、私は1-0の試合が好きなんです。

そういえば先日のACLの川崎と山東の試合はまあ…。
アウェイでの試合は3-2でフロンターレが勝ちましたが、本来なら3-1で終わらなきゃいけない試合だったとは思います。
そしてホームでの第二戦もDAZNで見ましたが、あららという展開。前半は0-2で山東リードするも川崎が追い付いて2-2、このままいけば二試合合計で5-4なのでフロンターレ勝つだろうなと思ったら、点を入れられ2-3。二試合合計でとうとう5-5というビックリするような状態になってしまいました。それでも残り時間から、まあ延長戦だなと思っていたら、なんとアディショナルタイムの残り時間ないところのCKで山東に入れられて二試合合計で5-6という敗戦となりました。まあ良く点の入る試合でした。

これ見ていたフロンターレのサポーターどう思ったろうね。確かに山東も外人選手の個の力というのは強力だったですが、それでもやっぱり守りが雑というのは否めません。どうしたんだフロンターレという感じでありました。


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