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内輪の内輪による内輪のための

全国的には昨年からでしょうが、広島では河井事件以降ずーっと不祥事がくすぶり続ける、その一番の要因は金貰ったくせに控訴していた県市会議員がいるからですが、控訴しても軒並みアウトとなり、公民権停止となっています。
この度の裏金等の自民党の不祥事は本質的にはアウトなのだろうが、あくまで自党内のルール違反という程度で誤魔化そうとしているように見えます。

例えば、30万貰って公選法違反となった佐藤元県議は、罰金20万+追徴金30万取られた上に、5年の公民権停止となっている。国会議員とは貰った金は二桁くらい少ないが、河井からの金はもとはといえば安倍氏経由だったようだから、雑魚は捕まるが、おおもとは逃げ切るというパターンでしょうか。

しかし、停止となった彼らの希望は恩赦だと思います。公民権停止は恩赦の対象になることが多いですからね。

恩赦の決定は内閣が行い、その認証は天皇の国事行為として行われるわけで、当然ながらその時の政府、首相が恣意的に実行できる。
今まで天皇の逝去、新天皇の即位などでは必ず恩赦を実施してきたから。
今後対象となるのは不敬ながら「平成天皇(明仁上皇=90歳)」の逝去
「令和天皇(63歳)」の逝去
「秋篠宮皇嗣」の天皇即位
なかでも上皇は結構なお年だから数年〜10年以内に起こる可能性は高かろう。少なくとも上皇逝去に伴う恩赦が頭にない政治家、公民権停止の人は少なくなかろうし、首相も政治カードとして手の内にあると思っていよう。

我が国は罪刑法定主義だから、法に基づいて刑罰を科すというのが大前提。その枠外にある恩赦は恣意的に行われるだけに、本当にどす黒いものだと思います。「あの人、あの刑罰はアウトのまま」で、「これはVARでセーフにする」みたいな感じ。

100歩譲っても被選挙権の復権は許されまい。復権とは権利を回復させるもので選挙の場合、選挙権と被選挙権の取り扱いになりますが、私は投票する権利、選挙権(投票権)は相当期間以降は回復しても良いが、被選挙権(立候補する方)は停止すべきだと思います。

結局恩赦は「内輪のため」の「内輪による」ものだから、この体たらくなのでしょう。
我が国は「内輪」が好き、「同列になる」のも好きで排除される、孤立が怖い。子どもを教育する学校が「内輪」主義だから、そこでは「内輪になる」ことが何より大事と教える。個性や多様性なんて全く方便でしょう。

「内輪」だけでそれ以外を排除する。この裁判だけでなく学校で起きる様々なことも「内輪」だけで仕切ろうとする。それは「内輪優先」、「個性や多様化は方便」。まさに経団連を始めとする企業が管理しやすい人材を輩出すればよいという構図です。

この横浜市市教委の問題は東京新聞の記者の「あれっ?」から表ざたになったもので、森田真奈子記者、素晴らしい記者魂だと思います。他の大手メディア記者はぼんやりしてたんでしょうね。それは首相のぶら下がり取材や記者クラブの質問でもわかっちゃいるんですが。

タイトル写真も所詮内輪。

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