見出し画像

予定調和、出来レースいや八百長

今朝の地元紙の一面を見て、膝から崩れ落ちる思いでした。

なに?「核軍縮に関する成果文書骨子案のポイント」だって?
バカにしてるのか。
こんなの広島で大規模に警備規制し、市民生活を制限してまでサミットやる意味なんかないでしょう。霞が関で作文しただけじゃないでしょうか。予定調和というか出来レースと言って差し支えないでしょう。

国連の事務局長の言っている遥か下の下の骨子。

とっくに化けの皮ははがれていると思いますが、広島出身でない広島を地盤に国政に出ている総理大臣だということがよくわかります。彼は広島で開催することが目的であり、広島で何を成果として打ち出すかは全く興味もないのです。これ見ても何か言っているようで、実際は表面をなぞっているだけで、何も言ってはいません。

広島での開催だから、今まで踏み切れなかった宣言に一歩も二歩も近づく意味があったはず。正直サミット宣言の合意が出来ず流れたとしても、大きく前進するならそれもまた公表して一つの成果としても良いのだと思うのです。

そいう言う観点から、私はこのサミットで大きく間違っていることが2つあると思います。

1つは「核兵器禁止条約」への重要な一歩であること、少なくとも日本は批准に向け活動をするという宣言の場でなくてはならないことです。それをグテーレス氏も言っていると思います。

もう1つはウクライナに圧倒的に寄り添っていること。被爆者の多くが前回オバマ大統領が広島に寄った時に言ったのは「アメリカ人が悪いのではない、戦争こそが悪い」ということでした。
私の敬愛する「近藤紘子」氏もまた「人を憎むな、戦争を憎め」と語り、戦争を経験していない私たちに教えてくれています。

つまりウクライナに極端に肩入れをするということは、一方でロシアを憎めにつながります。
広島はそうではありません、ロシアが悪い、ウクライナが悪いという不毛な議論をしても答えなどでない。それより戦争が続くことこそが悪い、続かせることこそ今回の世界のリーダーの等しい責任であるはずです。

おざなりの宣言にすることは、戦後75年以上苦しむ被爆者が広島の地で身をもって語っていたことへの裏切りに他なりません。
もちろん核兵器禁止条約への後ろ向きな(広島選出の)首相もまた、被爆者の積み重ねた言葉や体験をないがしろにするもの以外の何物でもありません。

近藤さんに向き合った時、本当にすべきことをしない反省の弁を言えるでしょうか。

平和公園に足を運び、ドームや資料館を見て、被爆者の方の話を聞いて、それでこの宣言?恥を知れと言いたいです。それは単なるパフォーマンスで、それ以外の何物でもありません。

役人がやることですから、卒なくサミットを運営して、シャンシャン会議にするのが使命と思っているでしょう。
それをちゃぶ台返しができるのが政治家の理念と使命、覚悟と肚のはず。それをしないでパフォーマンスとシャンシャンなら「リーダー」としての資格はありません。さっさとやめるべきでしょうし、核兵器禁止条約を進めない責任、ウクライナ侵略戦争を終わらすことのできない責任を、G7の首脳全員国際法廷で裁いてもらうべきだと思います。


「予定調和」は英語でpre-established harmonyというそうです。ググると
「establish」の意味・翻訳・日本語 - 設立する、創立する、成立させる、打ち立てる、制定する、確立する、国教会にする、樹立する、確証する、立証する。

「出来レース」はfixed raceとかsetup gameというそう。
「Fix」は固定する、動かないようにする、取り付ける、据える、しっかり取り付ける、定着させる、とどめる、確固としたものにする、明確にする、定める
「Setup」は機構、仕組み、構成、組み立て、装置、装備、身のこなし、姿勢、体格、八百長(試合)だそうです。

なんだか今回のサミット宣言は被爆者にとって、また広島にとって「八百長」になるような気がします。

タイトル写真は「おじゃる丸」から「ハダカの王様ずんたった♪」が相応しいかと。「Don't Worry , I'm Wearing !」っていう下ネタにちかいかな。安易に役人の原稿読むだけだとこちらのようにミスりますよ。
「Don't Woory」ってなにかな?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?