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不二家と藤井屋ついでに藤い屋

地元紙はお悔やみのコーナーがあるので紙面で見ますが、それ以外の各紙はもう電子版でタイトルをちらり。コロナの時期からは喫茶店、床屋、病院の待合室から新聞雑誌が消えて、その後なかなか復活しませんからね。

で各紙苦労しているなとも思いますが、先日の滋賀の保護司さんの不幸な事件に対して各氏の1面のコラムに出ていて面白く見ました。
まずは6月11日の紙面の毎日新聞の「余録」は「原胤昭」氏から保護司の始まりを書いています。各紙の中ではこちらが一番出来が良いと思います。

11日の日経の「春秋」はさすが経済紙らしく「静岡県出獄人保護会社」を作った事業家の金原明善から。民間の篤志家の役割を書いていますが、裏を読むと、今の損得主義の経団連を始めとする経営者の批判か?

続いて12日の地元紙の「天風録」は毎日同様に「原胤昭」氏から書いていますが、その引用元は山田風太郎の「明治十手架」から。う~ん、山田風太郎という所が面白いんだけど奇妙な感を受けますね。

さて同じく12日の東京新聞の「筆洗」は吉村昭の「山茶花」からですが、保護司の仕事が「全くの奉仕」と聞かされ、驚いたという箇所で「未知の世界が社会の一隅に存在している」と続けていますが、このコラムが言いたいのは保護司のことだけでなく、大きな社会、多数派しか見ていない今の政治家への批判とも読める。

まあ12日組は11日の各紙のコラムを見て、慌てて本棚に飛んで行ったのかもしれません。

日本のメディアは本当に横並びで横目で他紙の記者や紙面を見ながら仕事をしてる感が強いですが、打ち出せるのはせいぜいこのようなコラムの色合いの違い程度。

そんなお粗末な新聞ですが、先日電子版でビックリしたことが。それは

記事を読んでいくと最後に

「叡王戦は日本将棋連盟と不二家の主催、ひふみの特別協賛、中部電力、豊田自動織機、豊田通商、AMD、アパリゾート佳水郷の協賛、三井不動産が第4局協賛。」
なるほど丁寧にスポンサーをあげておられる、おもねっているのかも。

「持ち時間は各4時間。正午からは1時間の昼食休憩がある。午前10時と午後3時には主催の藤井屋のおやつが提供される。」

藤井屋?藤井聡太叡王の将棋だから?でも先ほど主催は「不二家」とあったが、これはいわゆる嚙んじゃったっていうやつでしょうか。
藤井屋のおやつ食べてみたいものだが。広島で藤い屋といえば「もみじ饅頭」屋であります。

https://www.fujiiya.co.jp/

私のひいきは「やまだ屋」ですが。

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