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海の日の前々夜は山の中

三津浜からの続きです。
実は当初は石鎚山は朝から登ろうと思っていたのですが、なんと石鎚山の土小屋登山ルートに行くには一般道は離合も大変なので、石鎚スカイラインなる道を通るのが良いとサイトにありました。ただし、夜間通行止めで、この時期ゲートが開いているのは朝の7時から夜の8時まで。つまり朝行くと登り始めは8時前になるので、これでは帰りが少々遅くなる。すると前日入り土小屋で車中泊するのが良い、それならご来光を見るように夜中にスタートしようと考えました。
で、スーパーで晩飯の弁当を買い、一路土小屋に向かいます。

三津浜を出たのが4時、松山市内が結構混んでいたので、途中の久万高原に着いたのが6時前。そこから県道の12号を通り、石鎚スカイラインの入り口に付いたのが7時前、スカイラインを30分くらいかけて登り、結構ガスっていましたが、土小屋のロータリーに付いたのは7時半位でした。

まだここにあるモンベルのショップがギリギリ開いていたので、トイレを借りて、石鎚神社中宮土小屋遥拝殿(閉まっていましたが)に明日の安全登山の祈願。ついでに水場で明日の水をペットボトルに二本充填しました。
ロータリーに車は20台くらい停まっていたので、山賊に襲われたり獣も怖くはないなと一安心。直ぐ近くの第一駐車場に車を移動させ、晩の弁当を頂き(値段の割には満足)。

寒くなってきたので、フリースを着て、寝袋に入りました。8時過ぎくらいまではスカイラインの閉鎖にギリギリ間に合った車が何台か到着する中、8時半位には就寝。
途中ウトウトはしましたが、まあまあ寝ることが出来ました。少し話声が聞こえた2時過ぎに目が覚めたので、車窓から外を見ると月や星もはっきり見えて、ご来光も期待できそう。それじゃ行こうかと、まずは朝飯に広島から持参のむさしの4個入りむすびを頂きました。

服や足もとの準備を整えて、ロータリーのトイレで用を足して2時40分頃登山開始です。ヘッドライトは点けていますが、もちろんこの時間真っ暗なので、少し前を歩く二人連れの熟年カップルの女性のつけたカウベルの音を頼りに歩き始めました。
登山口から30分くらいで第一ベンチにつくということでしたが、この辺りは割合巻道と、尾根道の組み合わせでなかなか歩きやすい。第一ベンチにつくと暑くなったので、フリースを脱いで、Tシャツの上にウィンドブレーカーだけになりました。第二、第三ベンチはそれぞれ20分程度の間隔らしいので、これなら楽ちんかな?と思った矢先、第二ベンチに登る急登で、つま先で登っていたんでしょう、左足の前脛が痛くなりました。こりゃマズいな、と思ったら次は右足がこむら返り気味に…運動不足か、果たして登れるんかいな?と不安になりましたが、そうか足のつき方が悪いのか、と気がつき、足全体で地面について蹴るようにすると、だんだん楽になり、第三ベンチに着いた頃は痛みは無くなっていました。
調子に乗ると怖いもので、第三ベンチを越えて少し下り坂になった時、この道は木道・木階段と前日の雨でぬかるんだ道が入り混じっていますが、階段を越えてぬかるみになった時、右手で突いていたステッキが右の路肩の泥を突き通してしまい、あっと思った時は右の笹の傾斜に半分転落。もちろん真っ暗な中なので、ここがどういう傾斜か全くわからず、もしかして崖だったら…と死にものぐるいで這い上がりました。油断大敵です。帰り道にその場所見たら急な傾斜でしたが、下に転落するような場所ではなかったので、とりあえず安心しました。

第三ベンチを越えると、がれ場の斜面に木道が掛かって、落ちると真っ逆さまという箇所が何か所かあるのですが、高所恐怖症の私はこれが不安でしたが、夜中の登山なので回りが全く見えず、足元だけ照らしたヘッドライトの灯りだけを見ていたので、それが良かったようです。すぐ横の崖を見たらかえって足を踏み外していたかもしれません。
登山口から2時間くらいで「二の鎖」に到着。ここから鎖場のルート化、巻道かに分かれるのですが、高所恐怖症と暗いので老眼では…という理由をつけて、巻道に入りました。二の鎖は土小屋と成就ルートの合流点になるので、この辺から少し人が増えてきましたが、この時間の鎖と巻道の選択は半々くらいでしたね。また時間的にはどっちも同じくらいでしょうか。
巻道のいくつも続く急な階段のバテバテになりつつ、ようやく5時前に石鎚山の山頂に到着。ご来光の時間にも間に合いました。

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