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地獄の沙汰は金次第だが、それじゃいつまでも地獄のままよ

何度も書いているのでsuzukitはサンフレッチェ広島のファン、サポーターであることはご理解いただいていると思う。
今のサンフレッチェはかつてなく絶好調だが、昨日は久々の黒星、さらにドゥグラスが負傷と、悪い1日だった。試合も短いクリアがガンバに渡り2失点、ツキもなかったようだ。まあ良い時ばかりは続かないし、もちろん悪い時も終わりがないわけではない。そのことは過去のサンフレッチェでも言えるし、他のチームでも同様だと思う。だってサンフレッチェもスキッベ監督が来る前、開幕暫くは白星がなく、17位まで下がってたんだよね。
でも言えるのは、間違いなく今はとても面白いサッカーを見せてくれているということだ。見ていてちむどんどんするので、これから先も勝敗に関わらず、一所懸命応援、支えていきたいと思う。

その一方、ヴィッセルは大変なことになっているな。

このチームはオーナーが金満家なので、一流どころを連れてきて、かつてはバルサ化みたいなことを言われていたと記憶する。まあそれも一つのやり方なのだろうが、思い出すことがある。
それはサンフレッチェが二回目の優勝をした年、2012年。サンフレッチェが優勝を決めた翌節が最終節で、サンフレは@神戸でのヴィッセル戦だった。優勝の美酒に酔う広島に対し、勝たなければ降格の神戸だったが、結局神戸は0-1で負けて16位となりJ2に行くことになったのだな。テレビ放送を見ていたが、天国と地獄とはこういう情景かと思った次第だ。

その時の安達監督(西野監督から途中交代)は、「ビッグネームを呼ぶ前にヴィッセルはどういうサッカーをするのか、目指すのか、広島を見習い、明確にしたい」みたいなことを言ったのだな。お手並み拝見と思っていました。
しかし金満家のオーナーはタレントさえ集めれば、何とかなるものだ、という考えから微塵もかわらなかったし、確かにポドルスキ、その後イニエスタやビジャ、サンペールとえっこんな選手来るの!とビックリするような綺羅星を招き、興行的には成功したと思う。がなかなか成績はもう一つ。
逆にサポーター辺りはタレントがいるのに結果が出ないのは監督の問題と突き上げ、同調するオーナーに監督は次々と首を切られる始末。そうじゃないよ、そこが問題じゃないよ、と思うのだが、短期で結果を出したい(四半期決算の権化)オーナーは中長期がないのだな。クビにした西野監督だってその後ロシアW杯の代表監督にご出世だよ。

いまや、ヴィッセルのサポーターの掲示板とかを見ても、オーナーと同じだ。あのビッグネームを呼んでこい、買ってこいの連呼。呆れたもんだ。

大事なのはこのチームがどういうサッカーをするチームにするかという原則をしっかり立て、その上でそれを実現に近づける手腕のあるスタッフ陣を招き、一喜一憂せずにチームをコツコツと作り上げる努力だろう。

サンフレッチェ広島も一朝一夕に今があるわけではない、丁度30周年ということで地元紙には回顧記事とか出ていたが、経営危機、二度のJ2転落、決してお金がある球団でない以上有力選手の放出、書かれていないが地元のプロ野球チームのファンが圧倒的な中でのファン開拓の努力。

でも、なんといっても特筆すべきは、経営危機以降オーナーに就任した久保オーナーの腰が据わっていたことが一番大きいと思う。もちろん久保オーナーは金満オーナーのように審判に物申すなんてしないよ。彼は何様なのだ?

そんな考えじゃいつまでも勝利の栄光、天国には近づかない。もめごと、ごたごた続きの地獄のままだ、まあ「地獄の沙汰も金次第」というから、地獄に住民票がある方はそこから発想を変えることはできないのかもしれない。

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