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Ego at Home, Bring Ears

私はよくラジオを聞きます。ラジコプレミアムみたいに全国の放送局が効けるのもありがたいし、NHKも聞き逃しがあるのも助かります。
私が効くのは基本トークではなく音楽なのですが、その中の「挾間美帆のジャズ・ヴォヤージュ」では先週ジャズのベーシスト「ロン・カーター」のインタビューがありました。
ロンは86歳ですが今もバリバリ。声にも力がありました。来週は来日中のパット・メセニーに加わるので来日されるとのこと。

そのインタビューの「これだけ元気に活躍できる秘訣は?」という質問に

「I want to tog to the gate, review EGO at home and bring an extra pair of ears, I need to hear everything.」

正しい聞き取りかどうかわかりませんが、というようなことを言っておられて感心しました。「エゴを置いて、聞く耳を持って行く」ということですね。ジャズベーシストのマエストロなのに凄いなあ。

とはいえ、実はこのインタビューの個所はよく聞き取れなかったのでグーグル翻訳の音声で拾ったもの。こういうのは便利ですが、どんどん自分の耳がダメになっていくような気がします。

昨日某銀行の方が来られたのですが、先日その銀行の頭取が「ChatGPTを7割の社員が使う」という記事が出てましたがホントなんですか?と伺ったらまんざら嘘でもないようです。
本部からTeams経由のウェビナーみたいなのがあり、支店でも使用を勧奨されているので少しずつは使っているとのこと。
「どんなものに使ってるのか?」と聞くと「稟議なんかの定型業務」ということなので「融資の稟議も?」
「ええ、企業の概要や業界の同行や将来性は、もともと色々なデータベースのコピペだったので、それが抜けがなく体裁よく作ってもらえるので便利」
「じゃあ担当は出来上がりのチェックだけ?」
「イヤイヤ、企業の雰囲気や経営者の人柄、資産調査なんかはやはり別に調べて記入しないと」
「なるほどだったら深堀する力をつけなきゃいけなんだね」と返しました。
まさにロン・カーターの「Ego at Home, Bring Ears」ですよ。先入観を捨てて、様々な見方・聞き方が出来る力。

でもよく考えたら様々な見方・聞き方、人を見る目は場数を踏んで、成功したり失敗したりで磨くしかないから、事務能力以上の遥かに難しいスキルを要求されているということか。今の銀行マンはただでさえコミュ力衰えているように見えるのだけど。

いずれは経営者の人間性も経営者のSNSが解析されて、その経営者がどういう人間なのかの分析情報がAIデータベースとして売られるようになるのだろうから、その暁には銀行マンなんて不要になるんじゃないだろうか。
もちろん稟議をチェックする役職者や、本部の審査部もAI審査で自動点付けされたものを見るだけだから、彼らの存在こそ不要になるのかな。

グーグル翻訳と重なりました。

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