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広島は学閥、保守というより守旧か

政治の世界でこの何年か顕著なのは二世、閥だとおもうね。昨日わが県でも新しい副知事が誕生した。これも本人を呼び出しての公聴会みたいなのはしないんだな、どういう考え方、政治哲学があるかさっぱり分からん。やれやれ。

ふむふむ私の母校の後輩(高校の方です)だな、知事も同窓だから、まあ副知事の選択の背景にこれがあっと思わざるを得ない。タイトル写真は私が確かに卒業までたどり着いたことを確認できる記念バッチです。

さて、なぜこの時期にこの方を選んだのか?哲学がなく、ポピュリスト、風見鶏の知事なので、私が思うにこの度の副知事選定の背景は3つあると思うのだ。

1つ目はご自身の多選問題だ。知事は新型コロナのどさくさまぎれ(?)で昨年4選となった。ご自身、多選の疑問を当初言っていたのに、いまや見て見ぬふりだが、さすがに次回は5選となり、これは出馬は無理だろう。
ということになると任期後半のレームダック状態になる前に、コントロールできる後継を指名し、影響力を維持することに一所懸命と思われるね。

2つ目は全国の女性進出、首長の女性選出の流れへの迎合だ。知事は自ら、具体的に何しているかよくわからんけどイクメンに熱心だそうだが、本当はどうなのかな?奥さんは専業主婦のようだし、世間とずいぶん差があるようにも思うので、この「イクメン」はどうやら「機を見るに敏」という流れを意識した、選挙民受けということだろう。同様に今回の女性副知事は間違いなく女性首長というアイコンにする、後継指名の含みだな。

3つ目は閥、縁故である。前述のように高校は同窓の先輩後輩、大学も同様、通産省も同様だから、閥の3乗みたいなものである。嫌らしいね。

さて何と言ってもご自身にとって最も重要なのは、ご自身の指定席のタイミングだろう。
もともと不必要な「広島県立 広島叡智学園」なる中高一貫校を設立し、さらに「叡啓大学」なる大学まで作ったのはこの知事。彼がこの大学もしくは学園の学長の椅子に座るために設立したんだろうな…と思っておりましたが、いやいやまだ政治の世界の方がうま味があると思っているのだろう。

今、参議院選に突入しているが、その次の参院選は3年後、なんと県知事選挙のタイミングと一致する。
前回の広島の参院選は河井問題で大騒動のやり直しの選挙だったね。あの時案里氏が破った自民の現役は溝手氏だった。年齢も年齢なので、次回選挙時は80歳越えているから出てこないだろう。となるとこの参議院の椅子が湯崎氏を待っていることになる。なんと溝手-湯崎も高校・大学と同窓なのだ。禅定ということかな、嫌らしいね。

ということで、広島県の次の県知事は玉井氏で決定。次回参議院選の自民候補は湯崎氏で決定。広島の政治は能力よりも風向きと閥、縁故で決まるという、未来は暗澹たるものであります。と予測しておこう。

私は政治家には2種類あると思う。一つは政治家になって何をするか、それが大優先、それが全てという人。そのお手本は「田中正造」氏だと思う。以前氏の記念館に行ってそういう政治家がいたことに衝撃を受けた。

もう一方の政治家は(せいじや、と言った方が良いだろう)、政治家になることがゴールでその先がない人である。哲学も理念もないのだから、今の延長のままで良いという人だ。その例としては残念ながら広島県選出の首相が該当するだろう。典型的なのは核についての哲学も理念もないこと歴然としている。しかし彼は何をするではなく、首相になることが目標だったのだから、どんなことを言われても平気の文雄(平左)だろう。
そうなると確実なのは、国からは無視され続け、市井の篤志家が記念館を建てた田中正造翁と異なり、彼の記念館を市井の人が立てようとは声は上げないだろうな。死んだ後に「せいじか」なのか「せいじや」なのか、その評価がわかる。

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