PARADISO
ロイドの映画を見ながらふと頭をよぎったのは「PARADISO」と「PARAISO」です。
「PARADISO」というのはロイドが言った南国のパラダイス。映画上の地図で言えばおおよそチリの沖合にある島なので、イースター島あたりなのでしょう。
国民ものんびりというよりもダラダラの状態でした。
で、「PARAISO」は細野晴臣&イエロー・マジック・バンドのソロアルバム、日本語表記だと「はらいそ」になりますが、まあポルトガル語のパラダイスのことです。
♪ パラダイス~はらいそ
ふくらめ ファンタジー
蜃気楼 はらいそ
溶けろリアリティー ♪
確かにロイドの行った島もそんな感じでした。
でもこれが早々に頭によぎったのは、丁度図書館から借りたこちらを読んでいたからです。
この「緑の歌」は台湾の漫画家である高妍氏の作品で、大きなキーワードとして細野晴臣氏が登場します。
氏の曲も「風をあつめて」(風街ろまん)「恋は桃色」(HOSONO HOUSE)と緩めの、そしてトロピカル三部作は「緑の歌」にぴったり重なります。それはまたロイドの映画の南国志向にも重なります。
まあ映画はドタバタなので、細野氏のゆるいトロピカルよりYMO時代の音の方があってるのかもしれませんが。
これまたたまたまですが、図書館で一緒に予約貸し出しになったのが「台湾漫遊鉄道の二人」(楊双子)
舞台が戦前の台湾(日本統治下)なので、本島人+福佬人+蕃人+内地人(日本人)の感情が複雑に絡み合う背景が、それぞれの食文化を守って生活している人々の姿からも見ることができます。
解説にもありましたが、多分にガールズラブも含まれているので、オジサンには分かりにくいところもありましたが…
ただ、あとがきとかで、初めて分かる仕掛けもありましたので、通して読まないと駄目ですよ。
主人公の青山千鶴子氏同様に、手元に食べ物を置いて読むか、お腹をグウグウ鳴らせながら読むと楽しいでしょう。台湾の出版には地図が付いていたそうですが、日本版にはないので、これが残念でした。
中央公論さんには地図とそれぞれの食べ物の写真付きのムックを出してもらいたいと希望します。言葉だけでは出来上がりがイメージできないので、返ってお腹がすきます。
そういうことで、会社の近くにある「雲庭」さんで「魯肉飯」を頂くことにしました。
魯肉飯に水餃子4個のランチ。美味しい。台湾気分
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