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本のラインナップ

本日のラインナップではなく「本」のラインナップです。この年末年始の間に読む予定の本。

休みとしては7日ありますが、結構年末年始は出かけたり、人が集まったり、さらに「酒」が入るだろうから、果たして読み切れるだろうか。

とりあえず図書館の返却日が早い方から手をつけねばならないが、今回もまた多士済々というか、まとまりのないラインナップ。野球でいえば1番から9番まで曲者ぞろいとなります。

先ず1番バッターは(返却日が早い)「遠い声をさがして」(石井美保)です。これは京都の小学校で起きたプール事故に関わる話で、被害者の児童の家族と学校側(市教委)とのギャップが描かれているもので、途中まで読みましたが、読みごたえがある。リードオフマンとしては最適ではないだろうか。

2番バッターは「ええかげん論」(土井善晴・中島岳志)。こちらは前作の「料理と利他」が面白かったので借りました。この二人の組み合わせだから二番バッターの曲者にピッタリ。

3番はどうどうの「気候変動と環境危機」(グレタ・トゥーンベリ)。そうグレタさんの本ですね。なんてったって本が厚い、デカい。重たい。クリーンナップにふさわしいだろう。

4番はやはり「評伝モハメド・アリ」(ジョナサン・アイグ)ですわ。超弩級のホームランバッターにふさわしいでしょう。

5番は「文明の接近」(エマニュエル・トッド)。先日下巻だけ読み終わったトッド氏の「我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源」だが、もう一度しっかりとトッド氏を読もうと思って借りました。しいて言えばシュアな打撃の外人選手というところか。

6番は「COVID-19の倫理学」(児玉聡)。ここ数年振り回されていた新型コロナだが、第8波のこの時期だからこそ倫理学から考えたい。タイミングとしてはピッタリの渋いバッターだと思う。

7番は「鉄道小説」(乗代雄介他)。こちらはひとと鉄道の記憶をテーマとした5人の作家の短編集。下位打順だからこその味があるだろう。

ここまでが図書館から借りてきた面々で、次いで8番と9番は手元の本で積読だったものから選出。つまり二軍からの抜擢であります。

8番は「それからはスープのことばかり考えて暮らした」(吉田篤弘)。吉田氏の話はいつもここではないが、目の前のカーテンの向こう側の世界だ。8番は誰とも違う世界を歩む孤高の渋い「ああやっぱりいなきゃなあ」というバッターだ。

そして9番は「ちゃぶ台10」。9番は投手になるが、こちらは先発完投の堂々たるエースではなく、1イニングずつ継投で投げるタイプ。投手の色合いは違うが、一本筋の通った投手陣です。

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