オフィスも管理職もない会社の話(その1)

先日、FBでこんな記事を目にしました。

オフィスも管理職もない会社の話
https://finders.me/articles.php?id=52

こういう社会実験的な取り組み、とてもワクワクします。一気に20話全部読んで、本まで買ってしまいました。

個人的に刺さったのは「創造性が求められる仕事での心理的安全の重要性」「クリエイティブな仕事の再現性の難しさ」「報酬はお金でなく時間」など。

まだ全部消化できていないんだけど、飲み込むためにnote書いてみます。まず心理的安全性から。(参照記事 https://finders.me/articles.php?id=367 )

心理的安全性とは「恐怖や不安を感じることなく自分の意見を伝えられる状態」を指し、この状態が高い方が忌憚なく意見を言う事ができ、創造性が求められる仕事での生産性が高くなる。(Google社内の調査でもその傾向が出ている)とのこと。だいぶ端折ってるので正確には元記事ご参照ください。

これを自分の経験にあてはめてみると、気のおけないリラックス出来る相手との仕事は良い結果を出せる事が多い(かつ生産的な事が多い)けど、緊張・萎縮してしまう相手とのそれはうまくいかない。という事が昔からあって、自分でははっきり理由がわかっていなかったので、この記事を読んでモヤモヤが言語化された気がしました。

書かれている記事を読んでみると「そりゃそうだ」と思うことばかりなんだけど、なかなか自分ごととしては体系的、論理的に気付くことができていなかった。思い返してみると、その心理的安全性の有無が今までの仕事の結果にダイレクトにつながってきていたかも。。。今回この記事を読んで、仕事の成否の原因の一つが特定できたかもしれません。

じゃ、その心理的安全性をどうやったら作れるかと言ったら、この記事では「雑談」が推されていた。なるほど。打ち合わせ冒頭のアイスブレイクや、クライアントとの会食って何のためにやるのかわからない、無駄じゃないかと思ってたけど、こういう心理的安全を確保するための効果もあったのかもしれない。そう考えれば色々と合点がいく。

じゃ、それをどう今後に活かせるかというと、恐怖や不安を感じる状態をすぐに解消する方法は簡単にはいかない気がするのだけど(僕、雑談力ないし)、少なくとも心理的安全性がパフォーマンスに影響するという事がわかったので、対策のたてようはある気がしてきました。

例えば、極端な話「心理的安全性を確保出来る相手としか仕事しない」とか。「心理的安全性を確保出来るまで、新しい相手とは仕事を始めない」とか。(昔、中島らもさんの本で、彼が広告営業の仕事をしていた時に、ある企業に一年通い倒して、世間話から始めて関係値を作っていって最後の最後にやっと受注できたという話があったような)

僕の仕事が半分フリーランスみたいなものなので、それやると仕事先が限定されて先細りしそうな気もするけど、例えばクライアントとの間に心理的安全性を確保出来る営業パートナーを挟んだり、一緒にディスカッションに入ってもらえれば、心理的安全性の濃度が高まって、勝率高まるような気もします。(ただし、フィードバックを直接受けられる利点は失わないようにしなければなりませんが、この話は別の機会に)

ある程度の緊張感(もしかしたら恐怖・不安も)は仕事をしていく上で多少は必要かもしれないけど、良いパフォーマンスを出すために必要な分量・バランスは人によって違うはず。ある程度強いプレッシャーがあった方が力を発揮できる人もいれば、極力少ない方がパフォーマンス発揮できる人もいると思う。これの適正値を自分でわかってコントロールできるようになると、以後ずっと幸せに働けるようになるかもしれない。

過去のうまくいった仕事を振り返り、自分にとって最適なバランスを考えてみると「大きなプレッシャーがかかっていて、XXXをやらないと怒られると心配している状態」よりは「適度な緊張感はありつつも、こうしたらもっと喜んでもらえるかもしれないと心の余地がある状態」のほうが良い仕事ができている気がする。

続きます。







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